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2024.01.11
猫の便秘に悩んだら。家族ができる対策をまとめてみました
多くの猫が悩むことになるトラブルって一体なんでしょうか?
とあるデータによると、動物病院で治療を受けた猫の内、もっとも割合が高いのは「消化器系のトラブル」なのだそうです。
腎臓病や腫瘍などは高齢の猫で受診の割合が大きく上がるように、若い猫に多いトラブル、高齢の猫でよく見られるトラブルには、それぞれある程度の傾向があります。
一方で猫の年齢に関係なく、一貫して10%を超える割合で受診する猫がいるのが消化器系のトラブルなのです。
今回は、猫の消化器トラブルの中でも、多くの世代の猫を悩ませている猫の便秘に役立つアイテムをチェックしていきます。
あなどれない!猫の便秘
健康の基本は、やはり「おいしく食べて良いウンチ」です。
毎日、良いウンチをしてくれれば健康のバロメーターとしても安心ですが、やはりそこは生き物ですから個体差があります。ウンチの固さ、量などに変化が見られたらお腹の中で何かしらの変化が起こっているのかも。
しかし、下痢と比べると気が付きにくいのが、便秘。ウンチの量が減っていたり、回数が減っていても猫が元気なので問題ないように感じる方も多いのでは。
そこで注目したいのは普段の排便サイクルです。
たとえば、毎日ウンチをする猫であれば、1日以上ウンチが出ないとやはり便秘が疑われます。
一方で、元々2日に1度というサイクルでウンチの回数が安定している猫もいます。
こういった場合は、直前のウンチの周期から次のウンチの周期までが普段の倍の日数(この場合、前回のウンチから2日+2日)以上かかっているようであれば便秘を疑う人が多いようです。
しかし、ウンチが出ない状態が続き、行動や食欲などに変化が見られた場合は動物病院で相談するようにしてくださいね。
■ 猫の便秘の初期サイン
・ウンチが固い
・コロコロとした小さいウンチしか出ない
・ウンチのポーズをしてもなかなか出てこない、諦めてしまう
・お腹が固く、張ってくる
・食欲が低下し、元気がなくなる
・吐いてしまう
猫の便秘の原因はさまざま…
猫が便秘になってしまう、それも何度も便秘を繰り返したり、常にウンチが固い状態いが続いているようであれば、原因について探ってみるのもオススメです。
◆腸内環境の乱れ
やはり、便秘の原因として代表的なものとしては腸内環境の乱れがあります。
◆ストレスによるもの
家族が増えたり、引っ越し、トイレを変えたなどの急な環境の変化によって猫がストレスを感じて便秘になることもあります。
◆運動不足、加齢によるもの
運動不足や加齢によって、ウンチをするために必要な筋肉が衰えてしまうこともあります。特にハイシニア猫の場合は、寝ている時間が多くなり、全身の筋力が低下します。
◆水分不足によるもの
猫が十分に水分を摂取できていない場合、ウンチが固くなりがちです。寒い季節は猫が動きたがらず、猫の水飲み場までの移動を億劫がっているという場合もあるようです。また、腎臓の機能が低下すると、尿の量、回数が増えるためウンチが固くなる傾向にあるようです。
◆誤飲やヘアボールによるもの
猫がオモチャなどを誤飲してしまったり、毛玉を上手く排出できずに腸の中で固まってしまうこともあります。これらの場合は、動物病院で適切な処置が必要になります。
猫が誤飲する可能性があるオモチャは使わないといった意識を持つほか、ヘアボールの予防として定期的なブラッシングをするといったことが予防になります。
猫が便秘気味の時は…飲水量を増やしてみよう
とくに寒い時期に多いのが、猫の飲水量が減っていることが原因になっているパターンです。
膀胱炎や下部尿路結石などに対しても、飲水量を増やす対策は非常に効果的です。
まずできるのは、猫の飲み水をほんの少し温めること。
冷たいお水を嫌がる子でも、ぬるま湯であれば飲んでくれる可能性があります。
飲み水を温めても飲んでくれないようなら、飲み水の代わりにオヤツ感覚でスープを与えてみてはいかがでしょうか。
食物繊維をバランスよく含んだスープなら、腸内環境を整えるのにも役立ちます。
猫の健康維持のために、寒い時期は意識的に飲水量を増やすことをオススメしています。
猫が便秘気味の時は…食欲があるならフードを変えてみよう
便秘の猫の食欲がいつもと変わらないようであれば、キャットフードを変えてみるのもひとつの手。
普段ドライフードを主食として食べている猫であれば、主食を総合栄養食タイプのウェットフードに変えることで、食事から無理なく飲水量を増やすことにつながります。
ドライフードと比較して、香りが強く興味をひきやすいウェットフードですが、わずかに温めることでさらに猫の嗜好性をアップさせることができますよ。
ウェットフードの総合栄養食
猫が便秘気味の時は…いざという時のサプリメント
キャットフードそのものを変更しなくても、食事に嬉しい成分を手軽にプラスできるのがサプリメントの強みです。
キャットフードに強いこだわりがある猫や、アレルギーがあったりしてフードの切り替えが難しい場合は、普段の食事を続けながら、サプリメントを取り入れてみるのがオススメです。
猫のお腹の調子を整えるサプリメントの中でも、とくに便秘にオススメのものもございます。
今は便秘ではないけれど、便秘になりやすい体質の猫もいますので、そんな猫には消化器系の健康維持を継続的にサポートするサプリメントがオススメですよ。
★便秘に特化!2つのベンスルー
tamaでこれまで販売してきたサプリメントの中でも、とくに排便のサポートに特化しているのが「ベンスルー」です。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく含み、普段の食事に混ぜるだけで快適な排便のお手伝いをします。
猫に与えることを想定して、ウェットフードやドライフードに振りかけて食べさせるのに適した「パウダータイプ」と喉の奥に入れて飲み込ませる「錠剤タイプ」の2種類をご用意しています。
- 詳細を見る tama たまサプリ ベンスルー(パウダー)/817円~(税込)
- 詳細を見る tama たまサプリ ベンスルーEX(錠剤)/495円~(税込) ・尿路結石、腎臓障害、心臓機能低下障害のある場合は給与しないでください。
猫が便秘気味の時は…その他にもこんな対策もできます!
■お腹のマッサージ
猫のお腹を優しくさすってあげるようにマッサージすることで、腸の動きをサポートし、排便のサポートになるかも。
多くの猫はいきなり急所であるお腹を触られることを好みません。普段のコミュニケーションとしてのナデナデのように、頭付近から撫で始めるのがオススメです。(猫と仲良くなるナデナデのテクニックについてはこちら)
猫に便秘マッサージをする時は、猫が十分リラックスした時に猫を横向きや仰向けなど無理のない状態にして、下腹部を『の』の字を描くように優しくマッサージしてみてください。
猫が嫌がるようであれば無理に続けず、猫の気持ちを尊重してあげることが大切です。
お腹を触らせてくれない猫は、背中や腰にも腸の働きをサポートする「ツボ」があるそうなので、そこを意識してナデナデしてあげるのも効果的です。
寒い時期は手を温めて行ってあげると、体も温まり効果も出やすくなります。
■運動不足かも?
運動不足の猫は、腸のぜん動運動が低下しやすいといわれています。猫に便秘気味のサインが見られたら、運動不足になっていたり、肥満気味になっていないかもチェックしてみてくださいね。
シニア期の猫であっても、無理のない範囲での運動は健康維持のために必要です。
猫の運動不足を解消するには、やはり遊びを取り入れることがいちばん。猫と一緒に遊ぶことで絆も深められるはず。猫との遊びでオモチャを使う時のポイントをまとめた記事(参照:猫との遊びを楽しもう。タイプ別遊び方&イチオシ猫のおもちゃ紹介)もございますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
おわりに
本日は猫の便秘についてご紹介しました。猫の便秘は比較的よくみられるトラブルですが、だからこそ普段の生活の中で少しずつ対策をしていくことで、防げる可能性も高くなります。
すべての対策を行う必要はなく、猫や家族にとって始めやすそう、続けやすそうなものから取り入れてみてください。
いくつかの工夫を組み合わせて行っていくことで健康的な状態の維持に繋がりやすくなります。