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2025.03.13
猫が尻尾を左右に振るときの気分や感情とは?尻尾でわかる心のサイン[#猫研究所]
![猫が尻尾を左右に振るときの気分や感情とは?尻尾でわかる心のサイン[#猫研究所]](../../../../ext/magazine/images/10087_00027_1.jpg)
猫の尻尾を見てみると、ピンと立っていたり左右に振っていたりといった、さまざまな動きを見せてくれます。尻尾は猫にとって大切なコミュニケーションツールであり、尻尾の動きからさまざまな気持ちを知ることができます。
では、どんな気持ちのときに、猫はどんな尻尾の動きをするのでしょうか。今回は、猫が尻尾を左右に振るときなど、尻尾でわかる心のサインをゴロー研究所のスタッフ猫たちが解説します。

猫の尻尾の動きは感情を伝えるサイン
猫にも喜怒哀楽といった感情が存在しており、顔や体だけではなく、尻尾で感情を伝えようとしています。相手に好意を伝えるときや、威嚇をしているときなど尻尾が表す感情は多岐にわたり、私たち家族は意図を理解できれば言葉を話さない猫とのコミュニケーションもよりスムーズになるでしょう。場合によっては機嫌が悪いときに触れると、猫の機嫌がもっと悪くなったり、こじれる可能性もあるので猫の意図をしっかりとくみ取るようにしましょう。
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ランラン先生
猫は群れで暮らさないから、表情で感情を伝えたり読み取る能力が発達しなかったともいわれていますが、尻尾での感情表現は豊かです。
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ゴロー
なるほどであります。だからムーちゃんやナナちゃんの表情を読み取っているつもりでもいつも怒られるのでありますね。
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ムー
表情じゃなくって尻尾を見てほしいわ。
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ナナ
あたちたちは、尻尾やほかの部位で気持ちを表してるんだから。女心を察してほしいものだわー。
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ゴロー
たはーーー!
猫の尻尾の動きからわかる猫の気持ち

猫の尻尾の動き
こちらでは、猫の気持ちを尻尾の動きごとにご紹介します。
■ピーンと立てる
尻尾が上にまっすぐピーンと立てているときは好意を示しており、好きな気持ちを表しています。子猫が親猫に甘えるときや、家族に甘えるときなどに見られる尻尾であり、場合によっては「ニャーン」と甘い声で鳴きながら近づいてくることがあります。
また、成猫の場合は相手にあいさつをするときにも尻尾を立てることがあり、いずれにしても好意を示す仕草といえます。機嫌がよく、積極的にコミュニケーションを図れるタイミングであることから、猫が尻尾を立てながら近づいてきたときはやさしく撫でてあげましょう。
■ゆっくりユラユラと動かす
猫がのんびりしている体勢で尻尾をゆっくりユラユラと左右に動かしているときは、リラックスをしている状態になります。膝の上や暖かい場所でゆっくりとしている猫に見られる動きであり、安心していることを現します。心理的に穏やかな状態であることからコミュニケーションを図りやすいタイミングであり、体を撫でたり遊んであげたりすると喜んでくれるでしょう。
一方、猫によってはリラックス状態を邪魔してほしくないと考える子がいるため、猫によって対応を変えましょう。
■クネクネさせている
猫はうれしいときや遊びに誘っているときなどは、尻尾をクネクネと動かすことがあります。尻尾をクネクネと動かしながら家族に近寄ってきたときは、一緒におもちゃで遊ぶと盛り上がるでしょう。
■プルプルと震わせている
猫の尻尾が上向きでプルプルと小刻みに震えているときは、何かに怖がっているのではなく、うれしくて興奮している状態と考えられます。尻尾を震わせながら家族に近づいてきたときは、構ってほしい合図かもしれないため、コミュニケーションを図りましょう。
■先をパタパタさせる
尻尾の先をパタパタ、ピクピクさせているときは、神経を集中させていたり、何か考え事をしていたりしている状態になります。次に何をしようか考えている状態であり、周りを見ながら尻尾を動かしていることがあります。この状態は猫が集中しているときに見せる仕草であることから、集中力を切らさないように触れたり声をかけたりといった、邪魔をしないことをおすすめします。
また、名前を呼ばれたときにも尻尾の先をパタパタとするときがありますが、これは尻尾の先だけで簡単に返事をしている状態と考えられます。
■ボワッと膨らませる
猫の尻尾がタワシのように、毛を逆立ててボワっと膨らませているときは、相手を威嚇している状態です。これは自分を大きく見せるための仕草であり、同時に全身の毛が逆立ち、尻尾は真上にピンと向いています。
また、びっくりしたときや何かに恐怖を覚えているときも、猫の尻尾はボワっと膨らむ傾向にあります。
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ゴロー
ナナちゃんの尻尾はいつもボワッとしているでありますよ?
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ナナ
あたちは長毛だから、普段からみんなよりボワッとしてるのよね。
感情以外にも役立つ!猫の尻尾の役割
猫の尻尾には、先述した感情を伝えるためだけではなく、下記のようにさまざまな役割を持ちます。
・狭いところや高いところを移動する際にバランスを保つ
・寒い日に尻尾を巻き付けることによる防寒
・家のなかの壁や柱に尻尾を擦り付けることによるマーキング
・高いところから降りるときシュタット体勢を立て直しバランスをとる
・走っているときにコーナーを曲がるときのバランスをとる
このように、猫の尻尾はさまざまな役割を果たしているのです。
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ランラン先生
丸まった時に尻尾で鼻と口を塞ぐようにして眠ると、自分の吐いた息の熱で体が温まるから防寒効果はかなり高めなのです。
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王子
自前のマフラーなのだ。
尻尾以外から読み解く猫の気持ち

尻尾以外から読み解く猫の気持ち
尻尾が短い猫などは尻尾から感情が読み取りにくいため、下記の部位を参考にしてみましょう。
・目 :瞳孔が開いているときは緊張や恐怖を現しており、細くなっているときは怒りや威嚇を現す
・耳 :何かが気になっているときは前向きにピンと立てており、不安なときは後ろ向きになる
・ひげ :興味があるときは前を向き、不安なときは後ろに向く
表情には表れにくい猫の気持ちですが、猫は表情以外で豊かな感情を表現しています。
おわりに
今回は、猫の尻尾の動き別に見る感情をご紹介しました。猫は尻尾でも喜怒哀楽といったさまざまな感情を表しています。尻尾をはじめとして猫の感情を読み取り、気持ちをくみ取って最適なコミュニケーションを図ることで、お互いの信頼関係を構築できるのです。