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2024.11.07
キャットフードのローテーションにメリットはあるの?注意点は?
皆さまはキャットフードのローテーションを実施していますか?
複数のフードを定期的にローテーションすることで、さまざまなメリットもあります。今回は、キャットフードローテーションの基本的な考え方とそのメリット、具体的に取り入れる際の注意点について改めてご紹介します。
猫の健康を守るために!キャットフードローテーションの基本とメリット
日々の猫の主食となるキャットフード。皆さまは猫に普段どんなフードを与えていますか?猫のお気に入りキャットフードは何種類あるでしょうか。
今回取り上げるのは、複数のキャットフードを使う「フードローテーション」という与え方についてです。
■フードローテーションとは?
フードローテーションとは、複数種類のキャットフードを周期的に切り替えて与えていくという方法。
ある程度切り替えるキャットフードが特定の種類に決まっていて、猫たちが「食べてくれると分かっているフード」「体質に合っていると分かっているフード」を複数種類確保しておくことが必要になります。
Aというキャットフードを1袋食べ終わったら、Bのキャットフードを与え、さらにBが食べ終わったらCのキャットフードを与えます。Cも1袋食べ終わったら再びAを与える…といったサイクルでフードを与える方が多いようです。
また、特定のフードの食いつきが悪くなった時にほかの種類のキャットフードBに変え、また飽きてしまった時にはCに変えるなど、猫に合わせて切り替えるというケースもあります。
もちろん、以前も食べていたフードやお腹が安定しているフードだと分かっていても、急にフードを切り替えると猫が嫌がったり、ウンチがゆるくなったりすることもありますので、通常のフード変更と同じように慎重に切り替えるようにするなどのリスク管理も可能です。
■フードローテーションのメリット
キャットフードをローテーションすることにはいくつかメリットがあります。
まずは、キャットフードが手に入らなくなるリスクに備えること。
製造工場のトラブルや天候による原材料の調達不足、工場までの輸送のトラブルなどによって製造が難しくなってしまうケースも存在します。また、同時にメーカー都合の製造中止や国の規制による輸入中止が起きることもあります。
これらの問題が起きてしまったとき、1種類のフードしか食べていないと、食べられるものがなくなってしまいますよね。
こういったリスクに備える意味で、異なる原材料や異なるメーカー、異なる原産地で複数のフードをストックしておくことは有効な手段のひとつです。
次に、猫が食べてくれるフードが1種類しか分かっていないよりは、猫の好みのフードをストックしておくことで、すぐに別の選択肢を出すことができる安心感にもつながります。
猫は気まぐれな生き物。ある日突然、それまで気に入ってモリモリ食べていたキャットフードにそっぽを向いて食べなくなってしまうこともあります。
そんなときに備えて、様々な種類の食材を取り入れることで、食べられる食材を増やすことにつながります。
療法食やライフステージに合わせたキャットフードに切り替える際も選択肢が広がり、選びやすくなりますよ。
猫の好みや体質に合っているキャットフード選びのためにも、さまざまな食材を知っておくことがポイントです。
最後に、猫の食物アレルギー対策をしたい、と考えている方にはフードローテーションをオススメしています。同一のタンパク質を継続して摂取することで、アレルゲンになりアレルギー反応が出やすくなっていくといわれているからです。
キャットフードに使用されるタンパク質源の種類を1種類に限定せず、複数与えることでアレルギー発生のリスクを抑えることも可能だと考えられています。
キャットフードローテーションのフード選びのキーポイント
■キャットフードの産地に注目してみる
突然の輸入禁止や輸入遅延が起きた場合などに備えて、「国産」「ヨーロッパ産」「アメリカ・カナダ産」「南半球産」など、大まかに異なった地域で製造されているキャットフードを複数用意しておくと安心です。
異なるメーカーであっても、製造が同じ地域の場合は輸入できなくなってしまうケースもあります。
ローテーションに組み込むキャットフードを選ぶときは、パッケージに記載してある製造国をチェック。異なる地域で製造されていると、リスクを小さくすることにつながります。
■猫の好み、体質に注目する
何はともあれ、確実に食べてくれるものを探しておくことも大切です。現在安定して食べてくれているフードがあるのであれば、それに近いタンパク質源や栄養バランスなどを選ぶのもひとつの方法です。
「原材料」「タンパク質の割合(%)」「粒サイズ」などのキャットフードの特長の中から、今のお気に入りと共通するものを探してみてください。
猫の好みや体質をきちんと把握しておくことが、次のフード探しにも役立ちます。猫の好みを把握しておけば、療法食などの制限が必要なフードを選ぶ際にも指標になるはずです。
■楽しみながらキャットフード探しを
私たちと同様に、猫にもさまざまな食事を楽しんでほしい…という思いを持っている方は多いはず。
猫のためにさまざまな美味しいものを選んだり、新しいフードを探すことを「楽しみ」として捉える方も増えています。
フードローテーションをすることで、猫が安定して食べてくれるフードや好みのフードを複数確保することができるので、安心感もが生まれますし新しいフードを探す楽しみも広がります。
新しいフードに興味がわいたとき、「これは好きかな?」「チャレンジしてみる?」と色々な美味しいと出会うきっかけを作ることにもなるはずです。
キャットフードローテーションの注意点
フードのローテーションを行う時、フードの切り替えは少しずつ行うようにしてください。
それまで与えいていたフードに対する比率を少しずつ増やしながら、1~2週間を目安に切り替えを行っていく方が多いです。
フードの切り替えを行う際のポイントとして、大切なのは猫のウンチの状態を必ずチェックするということ。軟便傾向が続く場合は、いったん前のフードに戻して様子を見ることも大切です。
ウンチは猫の健康のバロメーター。フードを切り替えていく過程で軟便や下痢になっていないか、便秘になっていないかなどを確認していきましょう。
おわりに:キャットフードの選び方とローテーションの組み合わせで猫の食事を豊かに
今回はキャットフードのローテーションを行うときによくある疑問についてご紹介しました。
フードのローテーションには猫にとっても、私たちにとってもメリットがあります。ローテーションを始めるにあたってのポイントや、ローテーション候補のフード探しなどで迷ってしまったり、気になることがある場合はtamaのコンサルティングサービスを頼っていただいても良いと思います。
さまざまなフードを与えていくことで、選ぶ楽しみも増えていきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。