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2024.05.30

猫をイライラさせてない?猫と遊ぶ時の注意点&コツ

猫をイライラさせてない?猫と遊ぶ時の注意点&コツ

皆さま、どんな風に猫と一緒に遊んでいますか?
遊びは、猫と心を通わせるために大切なコミュニケーション。夢中になってオモチャを追いかけたり、高い身体能力を見せてくれる猫の姿は、私たちを笑顔にしてくれますよね。
しかし、この猫との楽しい遊びの時間の中にも落とし穴が…。
もっと猫と仲良く、そして楽しく過ごすために知っておきたい『猫との遊び』について今回はご紹介いたします。

猫にとって遊びとは

まずは、猫にとっての遊びについて考えてみましょう。
実は、猫にとって遊びとは、重要な意味があります。
肉食動物としての本能を満たすための行動として重要な存在です。
だから、猫と遊ぶ時には「猫の本能を刺激する」ということがとても大切なポイントになります。

肉食獣である猫の仲間は、野生では食べ物を得るためには狩りをする必要があります。狩りが上手く行けば新鮮なごはんを手に入れることができますが、失敗するとおなかを満たすことはできません。
狩りを成功させることが生存に直結する生活をしてきたのです。
だから、猫にとって「狩りのような遊び」は本能的な欲求。しかも、食欲や精神的な落ち着きにも結び付くような重要なものなのです。遊びは、猫が猫らしくなれる瞬間なのかもしれません。

 

■猫と遊ぶとこんなメリットが

猫と一緒に遊ぶことには、以下のメリットがあります。

・食欲を刺激するきっかけになる
・運動不足解消につながる
・ストレス解消になる
・家族と一緒に遊ぶことで絆が深まる


猫にとって、ハンティングは暮らしの重要な1要素。
狩りをした新鮮な獲物を食べることが、猫本来の食事スタイルですので、遊びを通して狩りを追体験することで、猫は食欲がわくといわれています。
もちろん、遊びを通して運動することにより、エネルギー消費のためにお腹が減るほか、ストレス解消などにもつながることが分かっています。

レーザーポインターでの遊びは、猫にストレスが溜まる場合も

近年、猫との遊びも多様化していて、さまざまな猫用のオモチャが手に入るようになってきました。
その中には、使い方を誤ると猫にかえってストレスを溜めさせてしまったり、猫本来の欲求を満たすことができない遊びになってしまっているものも含まれています。

中でも、レーザーポインターの使い方には注意が必要です。
レーザーの光を追いかける遊びは、不規則で素早く動く光を追う、というのが猫の狩猟本能を刺激するのか、夢中になってしまう子が多いです。
激しく動き回る猫に対して、家族はあまり体を動かす必要がなく、便利なオモチャであることは確かですよね。

しかし、猫にしてみれば、光を追いかけるだけで獲物を捕まえることはできず、どれだけ頑張ってもハンティングを成功させることができないのです。猫にとって、遊びの中で最大の喜びは狩りを成功させること。でも、レーザーポインターではその満足感を得られず、繰り替えしレーザーポインターで遊ぶことで、次第に猫はストレスを感じるようになっていくことがあるそうです。


もちろん、すべての猫がそうではないと思いますが、運動不足の解消以外にもストレスのコントロールが必要になるケースもあることは知っておいて損はないかもしれません。

■ レーザーポインターで遊んだ後は、猫を満足させてあげよう

猫も家族も夢中になるレーザーポインターを使った遊びですが、ある程度猫が遊んで疲れてきた様子が見られたら、ぬいぐるみや猫じゃらしを猫にパス!
猫の盛り上がりが最高潮に到達した瞬間に、スムーズに移行できればベストですね。カミカミしたり、ケリケリしたりしてとどめを刺す行動を体験させることができれば大成功です。
上手く狩りができたら、ちょっとしたおやつを一口与えるのも効果的だといわれています。

猫と上手な遊び方を知ろう

猫にとって遊びは"狩り"の欲求を満たすような、狩りのスタイルに近づけた遊びなどに興味を示しやすいです。
猫の狩りの場面を再現するように物陰におもちゃを隠れさせたり、捕まりそうになったら飛び上がるなどの動きを取り入れると、猫はもっと遊びに夢中になってくれます。

また、猫と遊ぶならごはんの前や、食事から時間が経ってお腹がある程度減っている時がオススメ。
猫はお腹がいっぱいになると狩猟本能が落ち着いてしまい、遊びに誘っても興味を示しにくいかもしれません。そもそも猫にとって遊び=狩りであり、狩りはお腹が減った時に食べ物を手に入れるために行うものですので、お腹がいっぱいなら遊びたくなくなるのは当然なのかもしれません。

それから、肉食動物である猫は、野生ではネズミや小鳥などの小さな動物をハンティングして食べてきましたので、これらの動物の動きに近いものに反応しやすくなります。

もちろん、家族と遊ぶこと自体を目的としている猫もいます。猫の様子を見ながらうちの子はどんなタイプかな?と想像してみるのは楽しいですね。

おわりに

今回は猫にとっての遊びについてご紹介いたしました。
猫は気まぐれな生き物です。遊びも食事同様、同じものの繰り返しだと飽きてしまうことが多いです。
昨日はあんなに興奮して遊んでいたオモチャなのに、今日はそっけない…ということも良く起こります。
そんな一面も猫らしいということができると思いますが、様々な遊びを取り入れながら、猫の本能を満たすことができれば猫の健康維持にも役立てられると思います。