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2023.04.06
もっと知りたい『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』のこと。スタッフがお答えします!
室内で暮らす猫の健康にこだわり、商品開発も続ける私たち『tama』が、獣医師監修の下、開発した『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』。
先日の発売開始から、たくさんの猫にお試しいただきました。
『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』は、「腎臓病になってもちゃんと食べて元気に過ごしてほしい。」「療法食をおいしく食べてほしい。」そんなお客様の声から生まれた、慢性腎臓病の猫のための療法食です。
発売からたくさんの方にご注目いただき、それに合わせるように質問もたくさん届きました。
今回は、そんな質問の中から、複数の方からいただいた質問についてスタッフがお答えいたします。
「うちの子にも使えるの?」「試すかどうか迷っている」という皆さまはぜひ一度チェックしてくださいね。
まずは口コミをご紹介!
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ミルク大嫌いなのに飲む!
慢性腎不全の猫2匹+予備軍(たんぱく尿が継続的に出ている)2匹に、濃い目にお湯で溶いて飲ませてみました。
積極的に飲んで美味しそうに完飲が3匹、飲んでもいいけど?という感じで9割飲むのが1匹。
4匹ともミルク系が嫌いで、ミルクを使ってるものはどんなものでも全く口にしないのでとても驚きました。
体調不良時リカバリーZすら飲んでくれないくらいミルク嫌いの子が1番美味しそうに飲んで、おかわり要求してました。
(中略)
腎臓病の2匹は当たり前ですがお気に入りのフードがなかなか無く、あーでもないこーでもないでやっと食べるものを見つけ、食べたと思ったら2,3ヶ月で食べなくなりふりだしへ戻る…を繰り返すので、ドライフードやウェットフードではありませんが療法食カテゴリーで新しく選択肢が増えてとても嬉しいです!
Q:慢性腎臓病と診断されました。どのステージから与えられますか?
腎臓の機能が低下していると診断されたなら、与えてみることをオススメします。
基本的には、腎臓の機能がどれくらい残っているか、というのは獣医師の診断が最も正確な情報となります。
ステージⅠの段階では、目に見えた症状はほとんどありません。外見や行動などの変化が見られるようになり、家族が気が付くことができるようになるのがステージⅡ以降となります。これらの変化に少しでも早く気が付いて、腎臓の機能を維持するための取り組みを始めることができれば、それだけ健康的に過ごすことができる期間は長くなります。
■ 猫の腎臓の機能が低下しているサイン
・高齢(とある調査によると、猫は8歳で約8%、10歳で約10%、12歳で24%、15歳以上で30%の猫で腎臓の機能の低下がみられるといわれています)
・飲水量増え、尿の量や回数が増える
・嘔吐
・下痢や便秘などお腹の不調が続く
・毛づやの悪化
・活力の低下
・体重の減少
・口臭
これらの変化もステージⅡ以降でよくみられるようになるものです。
BUN、クレアチニンの数値が気になりだしたら使い始めることができますが、主食とするかは総合的な判断が必要となるので、獣医師にご相談ください。
Q:元気なうちから与えれば、慢性腎臓病の予防になりますか?
残念ながら、食事で慢性腎臓病を予防が可能かどうかについては、証明されていません。
ただし、猫の腎臓に異変が起きていることに気が付くことができれば、腎臓の機能が失われていくスピードを緩やかにすることは可能です。
腎臓の負担の原因となるリンを抑え、しっかりと体力を維持するためのカロリーを摂取することができれば、慢性腎臓病の進行を遅くすることに繋がります。
慢性腎臓病は不可逆的な疾患と呼ばれ、一度失われた腎臓の機能は回復することはありません。だからこそ、腎臓の機能を維持することが何より大切なのです。
Q:動物病院で処方されている薬の成分を吸着してしまうことはありますか?
A:『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』は、アンモニアのような小さな分子や一部の成分を選択的に吸着して排出させる働きを持つ成分が含まれます。基本的には、猫の体調に影響する有害な成分を選択するようになっていますが、薬の成分を吸着してしまう可能性は完全に否定できません。
そのため、動物病院で処方されている薬、療法食がある場合は、『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』を与える前に必ず相談してから、与えるかどうかの判断をするようにお願いいたします。
動物病院では、処方された薬や療法食の量を元に体の状態を管理していることも少なくありません。ですから、病気の治療中に療法食を切り替えたり、サプリメントを与えることで獣医さんの治療計画に影響が及ぶ可能性もあります。
病気の治療中の猫に何を与えるかの判断は、獣医さんと話し合ったうえで進めていくのがベストです。
Q:一般食にトッピングできますか?
A:『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』は、低リンのトッピングとしても与えることができます。嗜好性を上げつつ食事に含まれるリンの量は過剰にならないようにしたい時などには、オススメのトッピングとなります。
腎臓ケアの療法食として与えたいというのであれば、療法食であれば問題はございません。とはいえ、好みのはっきりとした猫の場合、療法食を食べてくれないということもあると思います。一般的に、食事療法食は療法食だけで栄養管理を行うことが推奨されていますが、猫の状態や体調に合わせて組み合わせて使ってみるのも良いと思います。
また、水やぬるま湯で溶いてミルク状にしたものならシリンジを使って強制給餌にも使えます。
おわりに
今回はこれまでにtamaに寄せられた『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』に関する質問についてまとめてお届けいたしました。
これ以外にも気になっていること、分からないことがある方もいらっしゃると思います。そんな時は、tamaのコンサルティングサービスなどにもお問い合わせください。