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2022.01.06

猫のダイエットが難しいって本当?そういわれる理由って?

猫のダイエットが難しいって本当?そういわれる理由って?

正月が明けて、体重の変化が気になる方も多いと思います。猫も、もしかすると普段よりも多く家族と一緒に過ごして、オヤツをもらえる機会が増えたことなどで体重が増えてしまっているかも…。

多くの方はご存知の通り、猫も肥満になるとさまざまなトラブルが起こりやすくなります。体重管理・ダイエットが必要なケースもありますが、実際のところ「猫のダイエットは難しい」、といわれています。これっていったいなぜなのでしょうか?

猫の体重管理・ダイエットを始めよう、と思った時にまず知っておきたい基本的なポイントと、上手く体重管理を進めていくためのコツについてスタッフ猫たちの「猫目線」も交えつつご紹介いたします。

猫の体重管理・ダイエットが難しいといわれる理由とは?

猫の体重管理・ダイエットが人間のダイエットと比較して難しいといわれる理由はいくつかあります。代表的なものをご紹介していきます。


【代表的な猫のダイエットが難しいといわれる理由】

・猫など、人間以外の動物はダイエットが必要とは思わない生き物
・食事にこだわりが強い猫の場合、フードの切り替えが難しい
・オヤツや副食でカロリーオーバーになりやすい
・猫の健康状態、運動量などと給与量が合っていないケースも多い
・体重の変化が分かりにくい
・日常的に運動をする習慣がない猫が多い

猫のダイエットが難しい、といわれる最大の理由は「猫自身がダイエットをしよう」とは思わない生き物であることです。猫は自分が太っていようが、痩せていようが食べたいものを我慢する、ということは基本的にありません。自由気ままな猫たちは、食べたいように食べたがりますし、過ごしたいように過ごします。
ですので、猫の要求を家族がどんどん受け入れてしまうと、食べ過ぎになりやすい傾向にあります。また、食事にこだわりが強い猫の場合、ダイエット用の食事を食べないことも。

また、キャットフードの給与量の目安を守っているのにどんどん太ってしまう、というお悩みも多いです。給与量の目安は一つの目安であり、「うちの子に適した量」とは限らないということも注意が必要なポイント。正しい知識をもとに、猫の健康状態や生活習慣に合わせて食事の量を調整してみることが大切です。このケースの場合は、猫が欲しがるからと言ってオヤツなどを与えすぎていないかをチェックする必要もあります。

そして最後に大切なのは、猫のダイエットや体重管理を行う際には、家族全員で「猫のために体重管理を行う」という強い気持ちを持つことです。
猫は自分で体重管理やダイエットが必要だとは考えません。ですので、オヤツをおねだりしたり、食事の内容が変わったことに対して不満を示すことも多いです。ダイエットが必要な猫はそれまで以上に熱心におねだりをしたり、要求鳴きをするようになるかもしれません。
これらの行動の変化に、つい心が揺らいでしまい、オヤツを与えたりするとダイエットや体重管理は上手くいかないケースが多いのです。

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

そういえばボクちんもダイエットしたいなんて思ったことないであります。ありのままのボクちんでいたいと思うだけであります。

ムー

ムー

お兄ちゃんはないかもだけど、マエダは結構頑張って痩せさせようとしていたわよ…?

ランラン先生

ランラン先生

猫自身は美味しいものが食べたい、のんびり過ごしたいという気持ちがある生き物ですので、食事や健康を管理する家族が気を遣ってもらえると助かります。私たち猫だって病気になるのは嫌ですからね…。
人間のダイエットでは本人の強い意志が必要なのだそうですが、猫の場合はその発想がありませんので、家族が猫に代わって強い意志を持ってもらえると嬉しいです。

■ 猫のダイエット・体重管理の心得

・ダイエットが必要だとは思っていない、猫の気持ちを知ろう!
・猫の消費カロリーと給与量の目安に関する正しい知識を知ろう!
・オヤツの管理は強い気持ちを持って行おう!

DOG's TALK

ランラン先生

ランラン先生

次に、猫の体重管理・ダイエットを行う時にぜひ取り入れたいオススメの取り組みを順にご紹介していきますね。

ゴロー

ゴロー

簡単なものから、順番に挙げていくでありますので、みなさんの個性や健康状態に合わせて組み合わせて試してみてほしいであります。

ムー

ムー

人間のダイエットもそうらしいけど、どれか一つだけじゃうまくいかないことも多いみたい。
どの方法が合っているかは猫それぞれだから、体調や体重の変化を確認しながら行ってね。ムーからのお願いよ。

猫の体重管理への取り組み 運動量を増やす

体重管理が必要な猫にぜひ取り入れたいのが、遊びの時間を増やすことによる運動量を増やす方法です。
肉食獣である猫にとって、遊びは非常に大切なもの。狩猟本能を刺激するような遊びを取り入れて、ストレスを発散させながら筋量を維持して、基礎代謝エネルギーを増やしていきましょう。

基礎代謝が大きくなれば、エネルギーは燃焼され、リバウンドも起こりにくくなります。
お気に入りのオモチャや遊びを複数用意しておくことで飽きにくくなります。
tamaでご紹介しているオモチャや遊び方をまとめた記事もぜひ参考にしてみてください。


▽猫との遊びを楽しもう。タイプ別遊び方&イチオシ猫のおもちゃ紹介

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

ほうほう、やっぱり適度な運動は大切でありますね~。ボクちんも寅年だけに、トラさんのようなパーフェクトボディを目指したいところであります。

ランラン先生

ランラン先生

トラ並みの筋肉は難しいかもしれませんが…シニア期の猫も適度な筋力を維持することが健康維持にもつながりますので、遊びは世代問わずぜひ取り入れたいポイントです。

ゴロー

ゴロー

さっそくボクちん、駆け抜けてくるであります!!

猫の体重管理への取り組み 食事の内容、量を見直す

多くの方は猫のダイエット・体重管理を考えた時に「フードの変更」を選択肢として挙げると思います。
でも、食にこだわりが強い猫の場合、ダイエットフードを気に入らずに食べてくれなかったり、トッピングをしないと口もつけない…というケースも多くあります。
結局以前のフードに戻してしまったり、トッピングを続けていてはフードを低カロリーのものに変更してもなかなか体重は減りにくくなってしまいます。

猫の体重管理を行う時に知っておきたいのは、それぞれの猫の適切な消費エネルギーです。
猫によっては、運動量が多い猫もいればほとんど運動をしないのんびり屋さんの猫もいます。当然、運動量が多い猫とそうではない猫では消費するカロリーや必要とする栄養素にも違いがあります。
また、体質的に筋肉質な猫とそうではない猫、毛量の多い猫とそうではない猫でも消費カロリーに違いが出てきます。
若い猫とシニア猫でも同じように差が生まれます。

そこで、動物病院などでは猫の体重管理のために「エネルギー要求量(DER)」を計算し、それに合わせる形で食事の量を調整することを推奨しています。

tamaではDERの計算方法とフードの量の考え方を解説した、獣医師監修の記事をご紹介していますので、そちらもぜひ参考にしながら、「うちの子のエネルギー要求量」を計算してみてくださいね。

▽猫の体重管理のためのチェックポイント"給与量の目安"ってどんなもの?

DOG's TALK

ムー

ムー

猫によってエネルギーの要求量って本当に様々なんですって。きっと、ムーとお兄ちゃんでも違うわね。

ゴロー

ゴロー

同じ家で暮らしている兄妹猫でも全く違うでありますから、育った環境が違う猫さんならなおさら違うであります。

ランラン先生

ランラン先生

そうですね、キャットフードには給与量の目安もありますが、それはあくまで目安ですので、体重管理が必要な猫に合わせた食事量を調べるのであれば、DERをもとに計算してみた方が良いかもしれませんね。

猫の体重管理への取り組み オヤツに工夫をしてみる

猫の体重管理への取り組みとして、もう一つオススメなのがオヤツの与え方や内容を工夫してみるというものです。
やはり猫と家族にとってオヤツはコミュニケーションとなる特別なもの。いきなり一切オヤツを与えない、というのは心苦しいという方も多いのではないでしょうか。
そんな時には、体重管理が必要な猫向けのカロリーや脂質が抑えられたキャットフードを数粒、オヤツ代わりに与えてみてください。もちろん、オヤツを与えたぶん、主食となるキャットフードの量は少し減らすようにしてくださいね。
そのほかにも、同じ量を与えるのであれば、水分量が多いものの方がカロリーは控えめになる傾向にありますので、猫にオヤツとしてジャーキーやフリーズドライのオヤツなどを与えていたという方は、ピューレタイプのオヤツに変更するのもオススメ。より一層体重管理を意識したいのであれば、ピューレタイプのオヤツを水で薄めたり、猫用スープをオヤツとして与えるのもいいと思います。

 

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

スープはボクちんも大好きであります!水分もしっかり補給できるし、一石二鳥でありますね~。

ムー

ムー

寒い時期はとくに飲水量が減りやすいから、嬉しいオヤツになるわね。そうそう、ムーは人肌くらいにスープの温度を温めてもらうともっと嬉しいわ~。香りが立って、とってもおいしく感じるのよね。

ランラン先生

ランラン先生

やっぱりダイエット中でも楽しみは残しておきたい、というのであればオヤツとしてのスープはオススメです。猫さんそれぞれの好みに合わせたものを選んでみてくださいね。

おわりに

今回は猫のダイエットが難しいといわれる理由と、猫の体重管理やダイエットを行う時に取り入れたい工夫についてご紹介いたしました。
猫は自分で体重管理を行おうと思うことはありませんし、食べたいように食べる生き物です。そのことを踏まえたうえで、家族ができる工夫をうまく組み合わせて、チャレンジしてみてくださいね。