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2021.09.02
猫のサプリメントと「薬」の違いとは?サプリメントを与えるタイミングを考えよう
猫の健康維持に役立つ「サプリメント」ですが、tamaのコンサルティングサービスなどでご紹介するときには必ず「薬とは別物です」とお伝えするようにしています。
「そんなの知ってるよ~」と思われる方がほとんどだと思いますが、薬とサプリメントには明確な違いがあることは皆さまご存知でしょうか?
今回は、似ているようで違う薬とサプリメントのお話と、サプリメントを猫に与えたい時にチェックしたいポイントについてご紹介します。
薬との違いをきちんと理解しておけば、サプリメントを使うタイミングや取り入れるべきかの判断の材料となります。
猫さんたちにサプリメントを与える時に、参考にしていただけると嬉しいです。
猫の薬とサプリメント、どう違うの?
薬とサプリメントでは、使用する目的と使用される成分に違いがあります。まずは簡単にそれぞれの特長を整理していきましょう。
■薬の特長
・特定の病気や怪我、症状などを改善する目的で使用される
・厚生労働省が医薬品として認可したものだけが「薬」とされる
・化学的な処理によって体に働きかける成分だけを抽出し、一定量含むもの
■サプリメントの特長
・健康維持を目的として使用される
・サプリメントは厚生労働省による認可は必要ないが、効果効能が実証された成分が含まれているものもある
・健康維持食品に分類され、食品の一部として考えられている
簡単にまとめると、薬は病気や症状を改善する目的で使用されるものである一方、サプリメントは健康的な状態の維持を目的として自主的に与える「食品」ということができます。
寒い日に体を温めるために生姜を含む料理を食べたり、胃もたれしている日に大根おろしを食事に取り入れるような感覚に近いですね。
病気や怪我の治療の目的では使用されることは想定していません。
とはいえ、サプリメントの中には医薬品に使用されるものと同じ成分が含まれるものもあります。それなら薬の代わりに使用することもできるのでは、と考えてしまいがちですが、サプリメントは薬のような使い方はできません。
動物病院で処方される薬は獣医師が猫の体調や体質、体重などをチェックしたうえで成分の量などを指定して処方しています。
成分が同じだからと言って、サプリメントと薬で成分量までが同じだとは限りません。特定の成分を過剰に摂取するとかえって体調を崩してしまう可能性もありますので、病気の治療においてはサプリメントが使用されることは基本的にはありません。
猫にサプリメントを使う前のチェックポイント
サプリメントを特定の病気の治療の目的で使用することは基本的にはできません。
では、どのような時に使用するのがオススメなのかを簡単にチェックすることができるポイントをご紹介します。現在の「うちの子」の状況と照らし合わせながら確認してみてくださいね。
【サプリメントを使う前のチェックポイント】
・気になる健康上のお悩みが明確になっている
…気になるお悩みはどんなものですか?猫の体調を確認し、明確にさせておきましょう。
・すでに治療中の病気がないか
…現在治療中の病気はありませんか?投薬中の猫にサプリメントを与える際には注意が必要です。動物病院で与える前に相談すると安心です。
・療法食など、成分を調整した食事を与えていないか
…療法食などで食事療法を行っている場合もサプリメントによって栄養バランスが崩れる場合があります。動物病院で指定された療法食がある場合も、サプリメントを試す前に相談するようにしましょう。
薬は効き目が強く、サプリメントは働きが緩やか、といわれることがありますが、必ずしもそうとは限りません。
サプリメントを使用する際には薬のような処方箋が必要なく、手軽に買えてしまうからこそ、正しい使用法を守ることが大切。
適切に本来の目的で使用することで、猫の健康維持に役立つ成分を効率的に取り入れることができるようになります。
こんな時にオススメ サプリメント
健康的な状態をこれからも維持したい、と考えているのであればサプリメントを取り入れるのがオススメです。お悩み別にtamaの人気アイテムをご紹介します。
泌尿器系の健康維持に
- 詳細を見る POCHI クランベリーパウダーゴールド+DLメチオニン(pHコントロール) アルカリ尿でお悩みの猫へ。アルカリ性に偏りがちな尿pHを正常値へ維持するために作られたサプリメントです。含有成分のメチオニンは尿pHを健康な弱酸性に保ちます。
- 詳細を見る アミノコンプレックス pHコントロール 日常の食事と一緒に給与することにより尿pHを健康な弱酸性に保つことを目的に開発された猫用サプリメントです。処方食が嫌いな猫や処方食ではアレルギーが出てしまう猫にも、今までお使いのフードに混ぜて与える事ができるため安心です。
- 詳細を見る クラニマルズ ベリーベリー (猫用) 60g クラニマルズベリーベリーは、オーガニック認定を受けたクランベリー、ブルーベリー、ラズベリーの3種の果物から作られています。 世界3大パワーフルーツであるこれらの果物には高濃度にポリフェノールが含まれていて、3種のベリーが体全体の健康維持に役立ちます。クランベリーとブルーベリーに含まれるプロアントシアニジンは、尿路と口腔内の健康を維持します。
一度なってしまうと何度もぶり返してしまう膀胱炎やストルバイト結晶などのおしっこトラブル。治療が落ち着き、一般食を与える許可が出たら、家庭でのケアの一環としていつものごはんにサプリメントをプラスしてみてはいかがでしょうか。
いつまでも健康でいてほしい、口内環境を意識しよう
- 詳細を見る tama たまサプリ デンタルケア 口腔内の健康維持を目的としたグロビゲンPG、乳酸菌類、ラクトフェリン配合のサプリメント。食事に混ぜるだけなので、歯磨きやスプレータイプの口腔ケアが苦手な猫におすすめです。
- 詳細を見る プロバイオミスト 80ml 口腔内にスプレーするだけ、歯ブラシ(歯磨き)不要の液体歯磨き。280種類の善玉菌含有のイオン水で口腔環境と腸内環境をダブルケア。
- 詳細を見る アミノコンプレックス クロロバイトパウダーサプリメント 食事に振りかけて使用します。また、歯磨き粉として使用することにより口腔内、歯の健康維持に役立つ成分を取り入れられます。
猫に多い歯周病。とくにシニア猫の歯周病の発生率はとても高く、歯周病をきっかけに全身に菌が回ってしまいさまざまなトラブルを引き起こすことも。健康的な猫であれば、口内で悪さをする菌が増えすぎることはありませんが、抵抗力の低下や加齢などによって口内環境が乱れていきます。
若いうちから口内環境を健康的な状態に維持するためのサプリメントを取り入れ、ケアを行っていきましょう。
お腹の調子が安定しない…
- 詳細を見る tama ベースケアミルク(フェカリス) 牛ミルクよりも栄養価の高い「ヤギミルク」と、特に免疫力を向上する効果が高いとして有名な「フェカリス菌」の組み合わせで、美味しく食べながら猫の健全な免疫力を維持します。 普段の食事にプラスしたり、水やお湯に溶かして水分補給にも。
- 詳細を見る tama たまサプリ ベンスルーEX お腹の健康維持のために与える、食物繊維と酸化マグネシウムを含むサプリメント。 食物繊維と酸化マグネシウムが便が固くなりすぎるのを防ぎます。 ベンスルーEXを与える際には水分の多い食事を与え、積極的に多くの水を飲ませてください。
- 詳細を見る POCHI HP・MAX(猫用) 消化酵素が、消化吸収を助け、納豆菌、酪酸菌、オリゴ糖の働きで腸内細菌バランスを整えます。毎日与えることで健康維持に役立ちます。
多いのが猫のお腹の調子が安定しない、というお悩み。病院に行っても整腸剤をもらうのではなく、普段からお腹の健康維持を意識したいという時にはサプリメントを取り入れてみるのがオススメです。
お腹の腸内細菌のバランスを健康的に維持するほか、頑固な猫の便秘に悩むときにオススメのサプリメントもございます。
おわりに
本日は猫の健康維持に役立つサプリメントを使用するときのポイントを、薬との違いを交えながらご紹介しました。
基本的には現在進行形で病気の治療を行っている場合には薬などの治療を、将来的な健康維持のためにはサプリメントを取り入れるというのがオススメです。
動物病院で処方される薬も、猫の健康維持に役立つ成分を含むサプリメントも、正しく使うことができればとても便利なものです。うまく使い方がわからないとき、今与えても問題ないのか判断ができないときなどには、tamaのコンサルティングサービスでご相談いただくのも良いと思います。
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