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2019.12.26
「猫」で振り返る2019年。~平成から令和への猫たち~
早いもので、2019年ももう終わり。今年は特に元号が平成から令和に変わり、消費税が増税されたりと私たちの暮らしの中にも様々な変化がもたらされた一年でした。
そんな中で、猫たちは?私は普段と変わらず、自由気ままに暮らしている猫の姿に時に慰められ、時に笑わせてもらいました。
そこで、本日は一年の締めくくりとして、2019年に出たニュースを「猫」でくくってまとめてみました。クスッと笑ってしまうような猫ニュースから、猫の健康に関する気になるトピックスまで、簡単にご紹介します。ぜひ、今年一年を猫と一緒に振り返りながら、楽しい新年をお迎えください。
目次
- 2019年1月 天空の城の猫城主 地元の救世主になる
- 2019年2月 tamaオリジナルキャットフード tama ボナペティ発売
- 2019年3月 猫、無人駅を占拠する
- 2019年4月 「猫は自分の名前をわかっているけど…」日本の研究機関が発表
- 2019年5月 タイ国王に献上されたシャム猫、ぬいぐるみ疑惑が浮上
- 2019年6月 トランプ大統領の車、英内閣ネズミ捕獲長 ラリー氏によって動き封じられる
- 2019年7月 ラグビー代表選手選考に猫好きで知られる福岡選手の姿も
- 2019年8月 猫アレルギーの薬、開発される
- 2019年9月 猫と人間の間の絆の存在、実証される
- 2019年10月 tamaオリジナルサプリメント「たまサプリ デンタルケア」が発売開始
- 2019年11月 猫たちの遺伝子検査サービス クラウドファンディングによりスタート
- 2019年12月 猫の健康チェックとして猫トイレが進化
2019年1月天空の城の猫城主 地元の救世主になる
天空の城の愛称を持つ岡山県高梁市の備中松山城には、なんと猫の城主さまがいます。猫城主の名前は「さんじゅーろー」さま。なんと新選組隊士の谷三十郎にちなんでつけられた、勇ましいお名前です。
そんな猫城主は2018年12月に観光PR大使の役職を正式に拝命し、現在もお務めを果たされています。猫城主のお仕事はたくさんの観光客を呼び寄せること。持ち前の肉球を振るい、多くの人々を魅了した猫城主はしっかりと実績を上げ、多くの城下の人々から尊敬(?)されているのだとか。
2019年2月tamaオリジナルキャットフード tama ボナペティ発売
tamaでは2019年2月22日、待望のオリジナルキャットフード、tamaボナペティが発売開始となりました。これまでになかった試みとして、使い切りの量を小分けパックとして発売し、飽きっぽい猫たちのために「いつでも開けたて新鮮」な美味しさをお届けできるキャットフードとして、たくさんの猫たちに楽しんでいただきました。(ありがとうございます!)
2019年7月にはさらに美味しさを追求し、パワーアップ!
原材料のこだわりや、レシピの誕生秘話などはこちらからぜひチェックを♪
現在では本当にたくさんの猫たちに楽しんでもらっているボナペティ。今後もぜひよろしくお願いいたします。
2019年3月猫、無人駅を占拠する。
猫好きな名誉駅長と、無人駅に暮らす猫たちのちょっとほっこりとするエピソードが2019年3月に報じられました。
九州に明治時代に開設された肥薩線、真幸(まさき)駅は、現在無人駅となっています。1日に上下線3本しか電車が来ないという、のどかな駅では駅員の代わりに2匹の猫が24時間体制で番をしているのだとか。この猫たちのお世話をしているのはボランティア団体の皆さんと名誉駅長さん。
地域の人々と一緒になって、レトロな駅舎を守る猫たちの姿に、なんだか日本の原風景を感じます。
2019年4月「猫は自分の名前をわかっているけど…」日本の研究機関が発表
猫たちって本当に気まぐれな生き物です。名前を呼んでもそっぽを向いたり、しっぽだけでめんどくさそうに返事をするだけだったり。「ごはん」「オヤツ」という言葉を聞くと目を輝かせてやってくるのに…。これもまた、猫あるある。
さて、そんな猫の反応についての研究が発表されました。なんと、猫は自分の名前をきちんと理解している…ということです(良かった!)。一緒に暮らしている家族だけではなく、ほかの人の呼びかけでも自分の名前に対しては反応を示すことが分かりました。
しかし、多頭飼いの場合は、自分の名前とほかの猫の名前を聞き分けているか…というとそうではなさそう。猫たちにしてみれば「名前=なんかいいこと」というイメージになっているのかもしれません。
2019年5月タイ国王に献上されたシャム猫、ぬいぐるみ疑惑が浮上
シャム猫といえば、タイ原産の猫種ですが、タイの王室では新しい国王の戴冠式の際にシャム猫が献上される風習があるそうです。2019年に新しく戴冠式を迎えた新国王にも、シャム猫が献上された様子が写真に収められているのですが……ん!?
おとなしく儀式に出席している猫が、ぬいぐるみにしか見えない、と話題に。私も写真を見たのですが、たしかに…。
しかしこの話には裏話があって、元々とある方が国王に献上するシャム猫を譲渡していたのですが、「儀式の時間は長く、猫たちはきっと苦痛に感じてしまうでしょう」と国王が猫に配慮して、猫たちは儀式の出席を免除されたという経緯があったのだとか。
タイ国王様、なかなかの猫好きのようです。猫たちのことを良くわかっていらっしゃいます。
2019年6月トランプ大統領の車、英内閣ネズミ捕獲長 ラリーによって動き封じられる
2019年6月4日、イギリス首相官邸に住む英内閣ネズミ捕獲長の猫、ラリーが、アメリカ大統領 ドナルド・トランプ大統領の車を止めてしまうという珍事が発生しました。
ラリーは、トランプ大統領が専用車から降りた後にするりと華麗な身のこなしで車の下へ入り込み、リラックスし始めたとのことです。
この時、現場では雨が降っており、ラリーは雨宿りのための場所を探していた様子だったとのことです。偶然目に入ったのがトランプ大統領の専用車だった、というだけの理由と推測されています。
ただ、ドライバーや関係者は「車を移動できず、困った」と言いつつもラリーが満足するまで追い出すようなことはしなかったようなので、猫に優しい職員たちだということができそうです。
2019年7月ラグビー代表選手選考に猫好きで知られる福岡選手の姿も
2019年の日本全体を盛り上げたスポーツといえば、ラグビーでしたね。そんな日本代表ラグビーチームの中には、スポーツ界屈指の猫好きで知られる選手の姿もありました。
福岡堅樹選手は、猫をこよなく愛するラガーマン。試合中の激しいプレーからは一転、SNSなどでは猫たちへの愛をひたすらに語っていることで猫好きの間で人気が爆発中です。厳しい勝負の世界で生きるラガーマンを癒す、そんな猫の魅力を改めて感じられた1年でもありました。あ、同じく代表選手の稲垣選手も猫好きなのだとか…。
2019年8月猫アレルギーの薬、開発される
2019年8月、スイスのバイオベンチャー企業が開発中のワクチンが、猫アレルギーの症状軽減に効果があることが判明したとのニュースが飛び込んできました。
猫が大好きなのにアレルギーがあるために触れあったり、一緒に暮らすことができない、と諦めてきた人々にとってはまさに朗報となりそうです。
このワクチンは猫に摂取してもらうタイプのもので、猫が持つアレルゲンとなるタンパク質の働きを抑制するというものです。
現在、このワクチンは実際に市場で販売される準備段階にあるとのこと。ヨーロッパやアメリカでの販売を経て、日本でも発売される日が待たれますね。
2019年9月猫と人間の間の絆の存在、実証される
犬と比べて猫のコミュニケーションはクールだと思われがちです。しかし、猫と人間との間には、犬や人間の赤ちゃんが見せるのと同じように「絆があるからこそ」の行動がみられることが判明しました。
アメリカのオレゴン州立大学の研究チームによると、親しい人間と安定した絆・信頼関係ができている猫は、人間としばらく離れた後に再び一緒に過ごさせると、周囲を探検し始める傾向があることが分かりました。
これは人間の赤ちゃんでも同じように、両親との絆がしっかりとできていると、親から離れて周囲に興味を持つようになる傾向がみられるそうです。
あまり濃厚なコミュニケーションが得意ではない猫の場合、「本当に信頼関係ができてるのかしら…」と心配になりがちですが、それは私たちを信頼しているからこそ、の行動なのかもしれません。
2019年10月tamaオリジナルサプリメント「たまサプリ デンタルケア」が発売開始
2019年10月、tamaでは初となるオリジナルサプリメント「たまサプリ デンタルケア」が発売開始となりました。tamaとしては、オリジナルキャットフード ボナペティに続くオリジナルアイテムの発売、まさにチャレンジとなりました。
さて、「たまサプリ デンタルケア」はハミガキが苦手な猫たちにもぴったりなお手軽さがポイント。いつも猫たちが喜んで食べてくれるドライフードやウェットフードなどにさらっと振りかけるだけで、口腔ケアに役立つ成分が歯周疾患の予防に役立ちます。
現在、こちらもたくさんの猫たちにお試しいただき、嬉しいことに嬉しいお声をいただいています。tamaとしては、猫たちと暮らす皆さまの「こんなの欲しかったの!」のお声をたくさんいただけた、そう感じられた1年でした。
2019年11月猫たちの遺伝子検査サービス クラウドファンディングによりスタート
猫たちの病気はできることなら避けていきたいもの。でも、普段の食事やサプリメントなどでも防ぐことが難しい疾患があります。それは、遺伝子などによる病気。
そんな猫たちの遺伝的な情報を調べるサービスが、有志の出資によってプロジェクトを進めていくクラウドファンディングによってスタートを切りました。
手順は綿棒で猫たちの口の中の粘膜を採取し、研究機関に送るだけという非常に簡単なもの。これによって、猫たちの発症の予防やQOL(Quality Of Life)の向上につなげることができます。今後も、このような科学的な技術の進歩によって猫たちとの暮らしをよくするサービスが登場していくことになりそうです。
2019年12月猫の健康チェックとして猫トイレが進化
2019年はIT技術の発展に伴い、猫たちのトイレが飛躍的な進化を遂げた1年だったということができるのではないでしょうか。今年だけでも、猫の尿の回数や量のほか、体重測定なども行えるトイレや、カメラを搭載し、アプリと連携することで猫のリアルタイムなおトイレ中の様子をチェックできるトイレなど、さまざまなタイプのものが登場しています。
猫に多い疾患が結晶や結石などの下部尿路疾患、そして腎臓に関するトラブルと、どちらもオシッコの状態の変化をいち早く察知することが進行を遅らせたり、予防につながります。今後はIT技術のさらなる発展に伴って、さまざまな方法で猫たちの健康を管理するガジェットが生まれていくことになりそうですね。
おわりに
色々あった「猫」の2019年。皆さまの家ではどんな猫ニュースが舞い込んできましたか?
2020年に向けて、猫の腎臓病に大きな効果が期待されているAIM製剤の実用化のプロジェクトも進んでいるようです。2020年も猫たちにとって、そして猫と暮らすすべての人々にとって楽しい一年になることを願っています。