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2022.09.22

猫を留守番させるときの室温は?安全に過ごしてもらうためのチェックポイント

猫を留守番させるときの室温は?安全に過ごしてもらうためのチェックポイント

家族が出かけるとき、猫だけが留守番となる場面は多くありますよね。
猫は基本的にマイペースな生き物ですので、留守番もある程度は平気な生き物です。それぞれ思い思いの方法で時間を過ごしてくれます。
食事や水、トイレなどの設備がそろっていて、その日のうちに家族が帰宅するのであれば、基本的には問題ありません。

でも、「本当に大丈夫?」と心配されている方は多いのではないでしょうか。猫に留守番をしてもらう時に意識したいことを調べてみました。

猫に留守番をしてもらう時の室温は?

猫にとって快適な室温は、約20℃~25℃前後といわれています。

これは一年を通して共通ですので、この温度にどれくらい室温、気温が近いかをベースにエアコンなどを使用するかどうかを判断してみてはいかがでしょうか。

ただし、猫によって暑がりな猫、寒がりな猫、といった個体差があります。一見するとフワフワで温かそうに見える長毛の猫であっても、寒がりな子もいますし、短毛の猫でも暑がりな猫というものもいますので、うちの子の様子を見て快適そうに過ごしている環境に近づけてあげるのがベストです。

猫は自分にとって快適な場所を探すのがとても上手な生き物で、今いる場所が暑いと感じたら涼しい場所へ、寒いと感じたら暖かい場所へと自分で移動していきます。

 

ですから、室温に関していえば家の中でも室温に幅を持たせることがポイントです。暖かい場所と少し涼しい場所といった感じで部屋や場所ごとに多少温度に幅を持たせると、猫が自分の好きなタイミングで場所を変えて過ごすことができます。

寒い時期に猫に留守番してもらう時は、暖かいベッドやペット用ヒーターを設置したのなら、エアコンをつけっぱなしにするのではなくタイマーにしておくなどして、気温差を作る方が快適に過ごせることも。
暑い時期は部屋ごとにエアコンがついた部屋とそうでない部屋、日差しが入る部屋などを分け、部屋を移動することで気温差を感じることができるようにできればベストです。

DOG's TALK

ただし、高齢、怪我、病気などで自力で移動することが難しい猫の場合は室温を一定にしておくことが大切です。猫の体調を観察しつつ、適温を探してみてください。

猫の留守番にケージは必要?不要?


思わぬ事故や脱走のことを考えると、猫をケージに入れてお留守番させたいと考える方もいるかと思います。普段からケージで過ごす子なら、その方が落ち着いたりすることもあると思いますし、基本的には問題ありません。
しかし、そうでない子にとってケージや柵の中は自由に動き回ることができず、ストレスになることも。普段から家の中を自由に歩き回らせているのなら、できるだけ猫たちの自由にさせてあげるのがベストです。

ただし、家にお迎えしたばかりの猫や、同居猫、一緒に留守番することになるほかの動物と折り合いが悪い場合はケージの中のほうが良い場合もあります。
まだまだ判断力が低く、何をするか分からない子猫もケージのほうが安全ということも。

猫のために特定の部屋にいてもらうという方法もあると思います。その場合はトイレや水飲み場などの基本的な設備は揃えておいてください。猫の中にはとても賢く、器用な子もいます。自力でドアを開けてしまう子もいますので、必要であればドアストッパーなどを使用してドアを猫が突破できないようにするなどの工夫も検討してください。

猫の留守番前には戸締りを徹底チェック!

猫に留守番をしてもらう時、必ずチェックしたいのが窓やドアの戸締りです。風通しのために網戸にしておく、ということもあると思いますが、脱走防止のためにロックをかけられるようならロックを、開ける窓はできれば猫が簡単にたどり着けない位置にしておくなどの工夫をしてください。

事例として多いのがベランダに続くドアや窓などが少しだけ開いていて、猫が自分でこじ開けて外に出てしまうケース。猫は意外と力が強く、ドアをこじ開けてしまうだけではなく、網戸を破ってしまったというケースもあるそうです。
また、台風などで雷が光、音が響くなどしてパニックになってしまった猫が網戸を破って脱走してしまったという事例もあるそうですので、神経質な猫、雷などが苦手な猫に留守番をさせる時には天気予報などもチェックしておいた方が安心ですね。

DOG's TALK

スタッフ猫は、網戸をよじ登っているうちに上からバリバリバリ~と網戸をはがしてしまったことがありました。本人(猫)が驚いて部屋の奥へ逃げて行ったからよかったものの、網戸だけの状態にしていたらそのまま外へ出てしまったかもしれない、と肝を冷やしたものです。猫の行動は人間の想像を超えるものですので、そのつもりで対策をしていきたいですね。

その他、猫に安全に留守番をしてもらうために。

猫に留守番をしてもらう時に注意したいポイントをいくつかまとめてみました。

 

■暖房機器のチョイスは注意が必要

寒い時期に活用する暖房機器には様々な種類がありますが、猫と一緒に暮らしていく上であまり適さないものもあります。たとえば、ガスや電気、石油を使ったストーブです。
猫が飛び乗ってやけどをしてしまったりするほか、毛が放熱部に入り込んで火事の原因になることも考えられます。
また、好きな猫も多いというこたつも、局所的に熱くなるものなので、やけどをしてしまったり、長時間入っていることで熱中症のような状態になってしまうこともあるのだとか。猫が留守番をするときはこたつのスイッチをオフにするようにしましょう。

 

■飲み水、トイレもチェックを


猫が留守番しやすい環境を意識する時、水飲み場やトイレへのアクセスにも注意が必要。
とくに注意してほしいのがトイレの環境です。猫はキレイ好きな生き物ですから、使用済のトイレはキレイになるまで使いたくない!という子もいます。そうなると家族が帰るまでトイレが使えない…という状況になりかねません。
留守番中のことを考えると、複数のトイレが使える状態になっていることがベストです。

それから、普段から猫が良く過ごしている場所の近くに水飲み場を増やすこともオススメです。複数の水飲み場があれば、どちらかの水が汚れてしまっても大丈夫。
飲水量を十分にすることで、猫のオシッコの回数や量が減るのを防ぎ、膀胱炎などのオシッコトラブルの予防にもつながります。

要注意!出かける前のチェックポイント

    • 室温は20~25℃がベース。
    • 猫の居心地よい場所を確保する。
    • 衛生的なトイレとお水を複数用意。
    • 窓やドアの戸締りを確認する。
    • 暖房器具は使用するならエアコン、ペットヒーターなど安全なものを。
    • ケージやクレートの使用は状況に合わせて。

おわりに

今回は猫に留守番をしてもらう時に注意したいことを中心にご紹介いたしました。猫は外に連れ出すよりも家でひとりでのんびり過ごすことのほうを好むといわれていますが、中には家族が大好きで留守番が苦手、という子もいるかもしれません。
とはいえ、基本的に快適な環境であれば猫はうまく留守番できる子は多いですから、必要なポイントをしっかり押さえて安全に留守番を頼んでみてください。
帰ってきて、ちゃんと留守番してくれていたのを確認したら、たっぷりほめて、おいしいご褒美も忘れずに。