- コラム
- だから何?
2019.03.08
「だから何?」~キャットフード試食の歴史(後編)
tamaスタッフが、これまでとは少し違う角度からフードなどを考察、チャレンジをしてみる「だから何?」シリーズ。
今回は、私、新人スタッフ・ミライがとある研究の成果を発表いたします。
それは、「キャットフード(ドライフード)食レポ」。
「えっ、なにしてるの……?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。私も母親には驚かれました。
しかし、tamaスタッフはドライフードも試食しています。
さて、私がキャットフードを試食するようになった経緯は前回の「だからなに?」~キャットフード試食の歴史(前編)~にてご紹介しましたので、そちらをご参照ください。
それでは、キャットフード試食の歴史(後編)をお楽しみください。
アニモンダ ラフィーネドライ アダルト 鶏肉とサーモンとエビ
ドイツの人気ブランド・アニモンダからは、3種類のお肉の粒と、ヨーグルトなどを中に包み込んだクリスピー状の粒が混合された、ラフィーネドライシリーズを試食。もちろん、王子のお好みのお魚が使用されているものを選びました。
実は、王子へのとっておきのスペシャルごはんとして、アニモンダのこちらのウェットフード(アニモンダ カーニーオーシャン ツナとシーフード)を与えたところ、狂ったように食べていたので期待大。
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王子
ほんとは、アニモンダのフードのパッケージにいるネコさんが、僕に似ているから選んだって言ってたのだ。
……選んだ理由は何でもいいじゃないですか。というワケで、実食。
お、おお…!開けた瞬間から、非常に強いチーズ系の香りがします。今までお魚の香りやチキンの香りがするフードしか食べてこなかった私は、若干面食らいました。が、いざ味見をしてみると……なるほど、香りのイメージどおり、チーズの濃厚な味わい。内部のヨーグルトのせいなのでしょうか。
総評:濃厚なチーズ系がお好きな猫におすすめですが、残念ながら現在の在庫限りで販売終了予定となっています。
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王子
僕は味は嫌いじゃないのだ。でも、脂が多すぎたのか、ウンチがゆるくなってしまったのだ…。
フォルツァ10 CAT レギュラーメンテナンスフィッシュ
続いては、こちらも大人気ブランド、フォルツァ10からは、フォルツァ10 CAT レギュラーメンテナンスフィッシュがエントリー。
選考基準は、お魚が使用されていること、そして王子でも食べられそうな中粒サイズだったこと。そして「お腹を良く壊す王子は、もしかしたら何かのアレルギーなのかも?」と思い始めたことから、アレルギーに配慮したフードだったことです。
また、普段からフォルツァ10のナチュラルグルメ缶をトッピングとして愛用していることもあり、ここは一つ試してみることに!
王子のウェットフードの趣味は、ドライフードにも通用するのか!さて、ひと口。
カリッ。おっ、軽~く香ばしい食感!私が子供の頃に楽しんでいたお菓子のような、とっても食べやすい粒です。そして、ほんのり感じる魚の風味は主張が強すぎることもなく、優しい味わい。
ビール酵母のせいでしょうか、独特の風味も感じられますが、これは猫たちにとっては嗜好性を高める味のようです。王子も美味しそうにカリカリ、カリカリ。
トッピングをしてみたときの混ぜた感触も良く、使いやすそうな印象を受けました。
総評:とっても食べやすい食感が特徴。DHAやEPAも摂取できちゃう嬉しいフードです。
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王子
四角い粒ってキャットフードの中ではちょっぴりマイナーだけど、小粒苦手なネコさんには良いかもなのだ。
tama ボナペティ ラム&フィッシュ
お待たせいたしました!ついに発売開始となった、tamaの完全オリジナルキャットフード!tama ボナペティ ラム&フィッシュ。
はい、もちろん私と王子は試食しています。
身内のフードだからといって、甘く採点するつもりは毛頭ございません。それは私も王子も同じコト。まず、粒を手にとって見ると、王子には若干粒サイズが小さいような気もします。しかしながら当の王子はといえば、サンプル用の袋に頭を突っ込んでふんふん!と鼻息荒くチェック中。……たしかに、カツオのようなほんのりとした美味しいおだしの香りがするような。
……では、ひと口。
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王子
ふんふんふん!(鼻息めちゃくちゃ荒い)
一つを口の中に入れて、軽くかじってみると……あれ?お魚じゃない?不思議とラムの独特なにおいもなく、優しい魚の味がします。
あれ?なんでかつおの味がするの?と困惑していると、口の中にほんのりと肉の味わいが遅れてやってきました。
脂っこさを感じることもなく、魚のうまみと肉の食べ応えの両方を感じることができました。
これは……と、王子にも食べてもらったのですが、とにかく小粒を食べるのがヘタクソな王子は、そのままではやはり食べにくそうに、口の端から粒を落としていましたが、トッピングすることでその問題も解決した様子。ウェットフードと上手く絡まって、若干大きくなった粒なら問題なく食べていました。
総評:主原料はラム肉(生)ですが、魚の味が一番先にくる。
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王子
うむ。悪くないのだ。お魚の味わいが感じられるので、お魚好きなネコさんにも食べてみてほしいのだ。
おわりに
いかがだったでしょうか。2回にわたって、私が個人的な興味で食べてきたキャットフードをご紹介してきましたが、正直なところ「味」だけに絞ってしまえば、猫たちは色々な味のフードを食べる機会があるのだなぁ、と感じました。
タンパク質量や原材料や粒の形など、猫たちのお好みに合うフードを探すのは本当に大変です。
私も、お腹が弱い&小粒NG&お魚(そしてトッピングごはん派なのでカロリー控えめ)という、多くの条件に合致するフードを探してたくさん迷ってきましたし、きっと今後、王子の気まぐれでそれまでのフードに「飽きた」とそっぽを向かれてしまう瞬間も訪れることでしょう。
でも、「ま~たおねだりしているよ……」と呆れつつも、王子のフードをつまみ食いすることで、意外な発見があったりと、フード選びの新しい王子だけのための、個人的基準が作れたような(!?)気がしています。
猫たちの気まぐれは、私たちに新しい学びや小さな喜びを与え、気付かせてくれる、そんなキッカケでもあるのかもしれませんね。