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2019.08.01

ウェットフードは栄養補完食?猫の「総合栄養食」以外のフード活用方法

ウェットフードは栄養補完食?猫の「総合栄養食」以外のフード活用方法

キャットフードは大きく分けて、ドライタイプとウェットタイプの2種類があります。

一般的にはドライフードを主食として与えている方が多いと思いますが、ウェットフードにも機能性が高いものが多いほか、水分補給に役立ったり、猫の食欲がないときに食いつきを良くしたりなど、実はその活用法は幅広くあるのです。

そこで今回は、総合栄養食と栄養補完食の違いや、総合栄養食以外のフード活用法についてご紹介します。

総合栄養食とは?

「総合栄養食」とは、全米飼料検査官協会(AAFCO)や、欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)などの栄養基準局の栄養基準をクリアしたものとなり、新鮮な水と一緒に与えるだけで、猫にとって必要な栄養素を補うことができるとされるフードのことを指します。

日本の公正取引委員会に認定されている「ペットフード公正取引協議会」では、AAFCOの栄養基準を採用しているため、パッケージに総合栄養食と記載されているフードは、世界基準をクリアしたものであるといえます。

「総合栄養食=ドライフード」という印象が強い傾向がありますが、ウェットフードにも総合栄養食とされるものも多くあります。猫の好みや体調などに合わせて主食となる総合栄養食を選択しましょう。

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

AAFCOやFEDIAFについてはこの前のゴロー研究所でも研究したでありますね。ボクちんたち猫が1日に必要な栄養の基準であります。

ランラン先生

ランラン先生

そうです。良く覚えていましたね。ウェットフードの総合栄養食は暑い時期や病気の療養中などで食欲が落ちてしまっている時や、シニア猫・子猫にもオススメです。

ゴロー

ゴロー

総合栄養食については、以前のゴロー研究所を参照してほしいであります!

ナナ

ナナ

あれ~?宣伝?

栄養補完食とは?

「栄養補完食」とは、食欲増進や水分補給、コミュニケーションなどを目的として与えるおやつや、健康維持を目的としたサプリメントなど、総合栄養食以外のものを指します。

ウェットフードやおやつなどの栄養補完食は「一般食」「副食」などとも呼ばれており、サイドメニューとして与えるものです

栄養補完食にはさまざまな栄養素・形状のものがありますが、人気があるものとしては液状のおやつやスープ、ふりかけ、乳酸菌が配合されたものなどが挙げられます。

栄養補完食のパッケージには「栄養補完食」とは記載されず、ただのウェットフード・猫用おやつや猫用サプリメントと記載されていることも。

栄養補完食は文字通り、栄養素を補完するフードであり総合栄養食ではないため、それだけでは猫の健康な身体づくりには適していません。

そのため、総合栄養食と栄養補完食をバランスよく組み合わせて与えるようにしましょう。

DOG's TALK

ムー

ムー

私が大好きなおいしいのも栄養補完食なのね。

ナナ

ナナ

あたちのサプリも栄養補完食~?

ランラン先生

ランラン先生

そうですね。基本的に総合栄養食以外は栄養補完食として考えると分かりやすいと思います。栄養補完食だけで猫が必要とする栄養バランスを満たそうとするのは非常に難しいです。あくまで、サポート的なアイテムとして使ってくださいね。

栄養補完食の活用方法

栄養補完食は総合栄養食と併用して与えることで、猫の健康をより向上・維持・改善することが可能なフードです。

ここでは、栄養補完食としてのウェットフードを有効活用する方法を3つご紹介します。

■水分補給のため

ウェットフードの最大のメリットは、簡単に水分補給ができることです。

猫はもともと砂漠に住む動物。その名残で水を飲む量は非常に少なく、水分不足や脱水症状を起こしやすいといわれています。

日常的にはもちろん、夏場の熱中症対策としてウェットフードをあげることで、水分摂取量を高めることができます。

また、下部尿路疾患の猫は、治療の一環として水を飲む量を増やさなければいけないため、そんなときにもウェットフードが重宝します。

■食欲向上のため

新しいフードの食いつきが悪かったり、今まで食べていたフードを突然食べなくなったりした場合など、ウェットフードを少しだけ温めて、主食に混ぜてあげるとパクパク食べてくれる可能性が高まります。

また、病中病後の猫や食欲の落ちたシニア猫の場合は、栄養補完食のものを主食に混ぜたり、総合栄養食のウェットフードを与えると、必要な栄養素と水分をしっかりと摂取することができるためおすすめです。
その際には猫たちの一日あたりの消費カロリーをオーバーしないように、サイドメニューを足したぶんだけドライフードの量を減らすなどの調整をして、体重コントロールに努めたいですね。

■健康維持・改善のため

栄養補完食には、猫の体質やさまざまな症状に合った機能性成分を含んでいるものもあります。

泌尿器系の弱い猫用、毛玉がおなかにたまりやすい猫用、避妊・去勢後の猫用、太り気味の猫のダイエット用、アレルギー体質の猫用などその種類は幅広く、すでにその症状にかかっている猫のほか、病気の予防対策として与えるのも効果的です。もちろん、与えすぎは良くありませんが場合によっては健康をサポートしてくれるアイテムとして使ってみるのも良いかも知れませんね。

DOG's TALK

王子

王子

僕はウェットフードをドライフードにトッピングして食べているのだ。水分補給も出来て、とっても美味しくごはんを食べられて一石二鳥なのだ。

ランラン先生

ランラン先生

トッピングするのもひとつの方法ですが、猫によってはドライフードとウェットフードを混ぜてしまうと食べなくなってしまうこともあるようですので注意してください。お皿を分けてみるのも良いと思いますよ。

おわりに

今回は、総合栄養食と栄養補完食の違いやウェットフードの有効活用方法をご紹介しました。

猫の健康を維持する上で、栄養補完食のウェットフードだけを与えるのは適していませんが、総合栄養食のドライフードと併用して与えることで、水分摂取量や食欲を高めたり、体質改善や病気の予防をしたりなど、多くの効果が期待できます。

また、ウェットフードには総合栄養食のものも多くあるため、猫の体質や好み、ライフステージに合わせて選ぶようにしましょう。