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2022.07.21
猫の口腔内トラブル、口内炎とは?どんな栄養が役立つの?調べてみました[#調査隊レポート]
猫に多く見られるトラブルのひとつに口内炎があります。口内炎、というと私たち人間にとっても身近なトラブルのひとつですよね。でも、猫にとっては深刻な病気のひとつになる可能性があります。
猫の健康に深く影響するかもしれない口内炎について、その理由と原因、そして家族ができる対策について、tamaのスタッフが調べてみました。
口内炎の治療中の猫と暮らす方はもちろん、すべての猫と暮らす方にチェックしてほしい情報です。
猫の口内炎とは?
口内炎、と聞くと「ちょっと体調が悪い時にできる」とか「偏食が原因でなってしまった」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。人間の口内炎は、それによって深刻な状態になることはほとんどありません。
ところが、猫の口内炎はがくっと食欲を失わせてしまうだけではなく、よだれが止まらなくなったり、出血が見られる、口臭がきつくなるなどの症状が見られます。
酷い時には他の病気の合併症として見られているケースもあり、人間と同じように「ちょっと様子をみれば良くなるかも」とはいかないケースもあります。
猫の口内炎は、口の中のあらゆる場所に発生する可能性がありますが、歯茎や舌、口の中の粘膜に炎症が起こることで上手く食べ物を噛むことができなくなり、吐き戻しが多くなったり、そもそも全く食べなくなってしまうことも多くあります。中には水を飲むことすら難しくなってしまう子もいるそうです。
口内炎がみられる時にはなるべく柔らかく消化に良い食事として、ウェットフードを中心に与えることが推奨されています。
そもそも食事をとること自体が難しい場合には、シリンジによる強制給餌が必要になるケースもあります。
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人間の口内炎と比べると、油断できないのが猫の口内炎です。食事がとれないことで体力が低下し、別の病気のリスクが高くなることも考えられますので、食欲が急に落ち込んだ時や、よだれの量が不自然に多くなった時、口臭がきつくなったときには速やかに動物病院で診察を受けるようにしてくださいね。
猫の口内炎の原因
厄介な猫の口内炎ですが、その原因はまだはっきりしていない部分も多い病気です。ウイルス性感染症や細菌感染症の猫では多く見られる病気のひとつになっています。
代表的なものが、猫エイズを持っている猫では口内炎が多く見られるといわれています。これは猫エイズによってウイルスや細菌に対する抵抗力が低下し、より口内炎になりやすくなるためだと考えられています。
高齢の猫や口内炎以外の病気の治療中の猫でも比較的よく見られます。
それから、口腔内にいる細菌のバランスが崩れてしまうことも口内炎の代表的な原因のひとつです。健康的な猫の口腔内にはたくさんの種類の口内細菌が済んでいますが、そのバランスが崩れ、特定の菌だけが繁殖してしまうことがあります。これが原因で、口内炎になることがあるようです。(この辺りは腸内細菌のバランスを維持することに近いかもしれません)
また、口の中に住んでいる微生物に対して、免疫系が過剰に反応してしまうことでも、口内炎に繋がることもあります。
口内炎を予防するために。こんな栄養がオススメ
猫の口内炎の原因と深く関係しているのが、細菌やウイルスと戦う免疫系の健康維持と、口腔内に存在している細菌のバランスを健康的な状態に維持することの2つです。
口内炎にかかったことがある猫に、再発を予防する目的でも、口内炎が心配な猫への今後の備えとしても、免疫系と口腔内環境の両方をサポートしていくことがとても重要になってきます。
今回は、口内炎への対策としてとくに注目されている成分を2つ、ご紹介いたします。
■ラクトフェリン
免疫系をサポートする成分にも種類がありますが、その中でも特に口内炎を中心とした口の中のトラブルへの働きかけで期待できるといわれている成分が、ラクトフェリン。
ラクトフェリンはもともと母乳などに含まれている成分で、乳幼児にとって母乳を飲むことが重要なことの理由の一つになっています。ラクトフェリンはウイルス感染や細菌による感染症を防ぐことが知られています。
また、ラクトフェリンは哺乳類の唾液にも含まれており、抗炎症作用、生体防御機能に深くかかわっていることが分かっています。
口内炎の原因となる菌やウイルスによる感染症から守ってくれるだけではなく、口内炎の炎症を抑えたり痛みを抑制する作用もあることから、口内炎や歯周病によって食欲が低下してしまった猫のためのサプリメントとして広く活用されています。
またラクトフェリンには、唾液の分泌を促進する働きもあるといわれていて、歯周病予防としても注目されています。
■グロビゲンPG
グロピゲンPGに含まれる「γ-リベチン」という成分が、口腔内で繁殖した一部の菌が分泌する毒素を無毒化することによって炎症を抑える働きがあるといわれています。おもに歯周病対策として用いられる成分ではありますが、炎症を抑える働きは歯周病だけではなく口内炎にも役立ちます。
口腔内の細菌のバランスを維持し、健康的な状態を維持したい時にはラクトフェリン、グロビゲンPGをどちらもバランスよく取り入れていくことがオススメです。
デンタルだけではなく、口腔内のトータルケアに♪
tama たまサプリ デンタルケア
●原材料
グロビゲンPG(卵黄由来) ラクトバチルス・クリスパタス(乳酸菌類) ラクトフェリン γ-PGA(ポリペプチド類) ポリフェノール(緑茶、甜茶) ビタミンC 天然香味料(チキン、ポーク) デキストリン ステアリン酸カルシウム
●給与量目安(1日):1回につき、1/2包を1日あたり2回
tama たまサプリ デンタルケアには、口腔内の健康に役立つラクトフェリン、グロピゲンPG両方だけではなく、乳酸菌のほか、歯周病菌や口臭成分の濃度に影響を与える働きがあるとされるポリフェノールなどもバランス良く配合。
猫の口腔内の健康を意識したい時に摂取したい栄養がぎゅっと詰め込まれています。歯周病を中心としたデンタルケア目的だけではなく、口腔内の健康をサポートするアイテムとしても非常にオススメです。
パウダータイプですのでウェットフードに混ぜて与えたり、水で溶いて飲ませて与えることもできます。猫の好みや体調に合わせて与え方も工夫してみてくださいね。
おわりに
今回は猫の口内炎について、その原因や対策についてご紹介いたしました。人間とは違い、厄介で注意が必要な猫の口内炎。持病がある猫では口内炎になってしまうことを心配するご家族からの声も多く聞かれます。
そんな時に少しでも今回ご紹介したアイテムがお役に立てれば幸いです。猫の健康維持のためのサプリメント選びなどでお困りのことがあれば、tamaのコンサルティングサービスにお気軽にご相談ください。