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2020.12.17
猫の下痢、軟便に悩んだら。食事と習慣をチェックしてみよう。
ウンチは健康のバロメーター、なんていわれます。言葉を話すことができない猫の健康状態をチェックする時に注目したいウンチですが、このウンチが柔らかい状態が続いたり、下痢になってしまったりすることがあります。
なかなか改善されない猫の軟便や下痢に悩んだ時、「キャットフードの切り替え」を検討される方も多いですよね。今回は、下痢や軟便に悩む猫が、フードの切り替えの前に注目したいポイントや、フードを切り替える際の注意点についてまとめてみました。
猫の下痢と関係するさまざまな要素
猫が下痢になってしまう時、原因として考えられるものの一つがキャットフード。しかし、その判断をするためにもほかの原因について知る必要があります。
猫の下痢の原因として考えられるものをいくつかご紹介しますので、チェックしてみて下さい。
■強いストレスを感じていないか
猫はストレスを感じるとお腹の調子が崩れ、下痢をすることがあります。引っ越しや新しい猫を迎えた、家族が増えたり、お客さんがやってきたなどの変化はなかったでしょうか?
猫のトイレや安心できるベッドなどの場所が変わったり、家の周りで工事が行われて騒音が続くなどのことも、猫にとってのストレスになる場合があります。
■食べ慣れないものを食べていないか
下痢になる前に、猫が普段食べていないものを与えてはいないでしょうか?たとえば、普段食べさせていないお刺身を与えたり、普段食べていないオヤツを与えたりすると、消化不良を起こすことがあります。
食べ慣れていないだけであれば、原因となっているものをウンチとして排出すれば下痢が収まることが多いです。
■食事の量は適切か
最適な食事の量は、猫によって違いがあります。キャットフードには給与量が紹介されていますが、それはひとつの目安。
表示通りに与えると量が多すぎたり、特定の栄養が過剰になってしまい軟便になってしまうケースもあります。
また、オヤツなども食事の内に含まれます。フード以外のオヤツを与えすぎてしまうことで、下痢などを引き起こすこともあります。
■フードを変更していないか
キャットフードの切り替えのタイミングで、猫が下痢や軟便を起こすことがあります。これは食べなれていないものを食べたためですが、少しずつフードに適応してウンチが安定するようになります。
猫のフードを切り替える際には、毎日少しずつ前のフードに新しいフードを混ぜていく方法をオススメしています。毎日少しずつ新しいフードの分量を増やしていき、1週間~2週間ほどを目安に切り替えをしてみてください。
■アレルギーなど、病気の可能性は?
猫の下痢や軟便は、病気のサインの可能性ももちろんあります。長期間軟便や下痢が続いたら、動物病院で診察を受けましょう。
■水分量が過剰になっていないか
猫も人間ほどではありませんが、水分を取りすぎてしまうと下痢や軟便になることがあります。もともと、健康的な猫は水分を積極的にとることは珍しいのですが、水分量が多いオヤツなどを与えすぎることで下痢になるケースもあるかもしれません。
下痢や軟便に悩んだら、キャットフードのココをチェック
猫の下痢はさまざまな原因が考えられますが、「やっぱりフードが原因かも…」と考えられる時、どのような基準でキャットフードを探せばいいのでしょうか?
猫の体質は猫それぞれ。「すべての猫のお腹に合うフード」というのは難しく、兄弟猫や全く同じ環境で育った猫であっても、合うキャットフードは違っている、ということもあります。
キャットフードの中には、さまざまな原材料を使用して作られたフードがあるので、それぞれの猫に合ったフードを探していくことが大切です。
■キャットフードの栄養バランスをチェック!
猫には、高タンパク質のフードが苦手な猫、脂質が多いフードが苦手な猫、といったように食事の消化に得意・不得意があるようです。
キャットフードには原材料だけではなく、栄養バランスの面でもそれぞれ個性があります。猫の体質を知るためには、異なった個性のフードを試してみる必要があります。原材料だけではなく、高タンパクのフード、脂質が少し高めのフード、繊維質が多いフードなどそれぞれのフードの栄養面もチェックしながら、猫のウンチの状態をチェックして合うフードを探してみてください。
■どんなものがいいのか迷ったら…
栄養バランスだけではなく、もちろん原材料のチェックも大切です。猫の中には、穀類でウンチが安定する猫や、特定の種類のタンパク質が苦手な猫もいます。
どんな基準で探したらいいのか、何があっているのか分からない時は、タンパク質など原材料を限定しているフード(L.I.Dフード)からはじめたり、様々な種類のキャットフードを試すことが出来るトライアルセットやトライアルサイズのものからチェックしてみるのもオススメです。
色々試したい、そんな時は。
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下痢や軟便になりやすい猫のフードの頻繁な切り替えは、あまりお勧めしていません。食べなれている食事に戻したり、動物病院などで適切な治療を受けてウンチが安定してから切り替えを検討した方が猫の体への負担を減らすことが出来ます。
猫も、急に食事の内容が変わってしまうと体調を崩してしまいますし、全く食べないということもあります。徐々に慣れていくものですので、焦らず猫の体調をしっかり観察しながら行うようにしてくださいね。
■消化器ケアのキャットフードで様子をみることも◎
なかなかウンチの状態が安定しない猫の場合、フードの切り替えを検討する前に、猫の消化に優しい栄養バランスと、腸内環境を整える成分などが含まれている消化器ケアフードでまずは体調を整えるというのもオススメです。
猫のお腹に優しい、消化器ケアフード
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おわりに
猫はとってもデリケートな生き物。意外なことが引き金となって、お腹の調子を崩してしまうこともあります。猫の軟便や下痢対策の基本となるのは「バランスの良い食事」を与えることです。そのため、便の状態を確認し緊急性がない場合は、まずは普段の猫の生活環境や食生活を見直しから始めてみてくださいね。