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2022.07.07

キャットフードのローテーションを取り入れるなら。メリット&注意したいポイントをチェック!

キャットフードのローテーションを取り入れるなら。メリット&注意したいポイントをチェック!

猫の健康の基本となるキャットフードですが、ずっと同じものばかりを与えていることが気になっている…という方もいらっしゃると思います。
「毎日同じものでいいの?」「もっと色々なものを食べさせてあげたい」と思った時、一つの選択肢となるのがフードローテーションです。フードローテーションには色々なものを食べさせられる、という以外にもメリットがあります。

でも、猫は食へのこだわりが強い生き物です。食べ慣れていないフードを与えることへの不安から、ローテーションを躊躇する方もいるかもしれません。
そこで今回は、フードローテーションを行うにあたってのメリットやフードの切り替えに際しての注意点など、知っておくと役立つ工夫などをまとめてみました。

キャットフードをローテーションするメリット

まずは、キャットフードをローテーションすることでどんなメリットがあるのかを振り返りましょう。

 

■複数の食べられるフードを知ることができる

フードローテーションのメリットのひとつとして、猫が食べることができるフードを複数知り、用意できることがあります。
食に強いこだわりを持つことが多い猫は、自分が気に入っている食事以外は食べない傾向が見られます。
そのため、1種類のフードだけをずっと与え続けているという方も多いのが現実です。

しかし、キャットフードの製造工場のトラブルやメーカー都合での製造中止などによって、唯一のお気に入りのフードが手に入らなくなってしまったら、一大事になります。
そんな時のためにも、猫が好きで食べてくれるフードをほかに知っておくことは、リスク回避のためのひとつの手段となります。
猫が好んで食べるフードを複数用意しておく、知っておくだけでもいざという時のセーフティネットとして機能します。


また、結果的にローテーション先となるフードを探す際に、猫の体質を知るきっかけになることもあります。
猫は「高タンパクが苦手」や「脂質が高すぎると軟便になる」「繊維質が少ないと便秘気味になる」など、さまざまな体質を持っています。食事の内容と体調の変化の関係や苦手な食材を深く知ることは、病気になった際の療法食選びなどにも役立ちます。

特定の食事を与えて体調が顕著に変化したり、体重が増えた/減ったという場合には、主な原材料に何を使っていたか、栄養バランスはどうだったかなどをメモしておくと、他のフードを選ぶときの基準にもなります。

■猫の食事を選ぶ楽しみを感じられる


食事にこだわりがある猫は多いですが、それでも猫にもさまざまな食事を楽しんでほしい…という思いを持っている方は多いですよね。
猫のためにさまざまな美味しいものを選んだり、新しいフードを探すことを「楽しみ」として捉える方も増えているようです。
フードローテーションをすることで、猫が安定して食べてくれるフードや好みのフードを複数確保することができるので、安心感も生まれますし新しいフードを探す楽しみも広がります。

ローテーションの前にローテーションするフードを選ぶ

新しくローテーション用としてキャットフードを探す際にはどんなことを意識するのがいいのでしょうか?
キャットフード選びに苦労される方も多いと思いますが、実際にキャットフードをローテーションしているスタッフが実践しているチェックポイントをご紹介します。

 

■猫が喜んで食べてくれているか?

猫は本当に食にこだわりが強い子が多いです。
ですから、まずは猫が食べてくれるかどうかを最優先。食べてくれる可能性をあげるために、注意してチェックしているのが「原材料」「粒の大きさ」の二つのポイントです。

猫の好物が分かっているのであれば、その大好物が使用されているフード(ささみが好きな子はチキン、お魚が好きな子はサーモンなど)に絞ってみるようにしています。
現在安定して食べてくれているフードがあるのであれば、それに近いタンパク質源や栄養バランスなどを選ぶのもひとつの方法です。

それから、意外と見落としがちなポイントとしては、粒の大きさや形です。猫の中にも小粒が好きな子、大粒をがりがり食べるのが好きな子といったように好みがあります。また、粒の形にも好き嫌いがあるようですので、どんな粒を好んでいるかを観察してみてくださいね。

 

■保証分析値を確認し、猫のウンチや体重変化を見る。

フードを選ぶ際には、「タンパク質の割合(%)」「粒サイズ」など、現在気に入って食べているフードと共通するものを探してみてください。
猫の体質によっては、高タンパクが苦手、高脂肪が苦手、繊維質が少ないと便秘になってしまう…などがあります。猫によって適した栄養バランスもそれぞれ異なりますので、ある程度の期間観察する必要があります。

猫が新しいフードを食べてくれたら、次にチェックしたいのが体調の変化です。最も分かりやすいのが、ウンチの変化です。
フードを変えてからウンチが柔らかくなったり、固くなったりしていませんか?ウンチの回数にも変化がないかをチェックしてみてください。
もともと軟便、便秘気味の猫でもより健康的なウンチになっているか、そして猫の体重の変化もぜひ確認してみてください。

猫の好みや体質をきちんと把握しておくことが、次のフード探しにも役立ちます。猫の好みを把握しておけば、療法食などの制限が必要なフードを選ぶ際にも指標になるはずです。

■産地はなるべく被らないように。

突然の輸入禁止や輸入遅延が起きた場合などに備えて、ローテーションを行うフードの産地は「国産」「ヨーロッパ産」「アメリカ・カナダ産」「南半球産」など、大まかに異なった地域で製造されているキャットフードを選ぶようにしておくと安心です。
異なるメーカーであっても、製造が同じ地域の場合は同じようなタイミングで輸入できなくなってしまうというケースが、実際にありました。
目まぐるしく変化する世界情勢によって、さまざまな理由で手に入らなくなる可能性があることを念頭に、お気に入りのフードをいくつか見つけられるといいですね。

 

■タンパク質源で選ぶ

食物アレルギーを持っている猫のフード選びでは、アレルゲンとなるタンパク質を避けたフードを選ぶことが原則。猫がこれまでに食べたことがない少し珍しいタンパク質を取り入れてみるなどもオススメです。

いざ、ローテーション!ローテーションのタイミング

猫のフードローテーションはどれくらいの期間で行うのが良い、とは一概には言えません。基本的には猫の体調をみながら、少しずつ行うことになります。
ですので、tamaのスタッフがローテーションを行う時の基準にしていることをご紹介します。

 

■猫の食いつきが悪くなり始めたら切り替える

やはり猫は気まぐれな生き物。お気に入りだったはずなのに、ある時急にそのフードを食べなくなってしまう…ということはよくあります。
そんな時にローテーション先のフードが決まっていれば、食べてくれるフードを新しく探す手間は省けます。
フードAに飽きてしまったら、キャットフードBに変え、また飽きてしまった時にはCに変えるなど、猫に合わせて切り替えるようにすることで、猫は常に新鮮な気持ちでローテーションを楽しむことができます。

 

■1袋食べ終わったら次のフードに切り替える


Aというキャットフードを1袋食べ終わったら、Bのキャットフードを与え、さらにBが食べ終わったらCのキャットフードを与えます。Cも1袋食べ終わったら再びAを与える…といったサイクルでフードを与える方も多いようです。
この場合、小さめのサイズのドライフードを購入すれば、フードの酸化が進む前に食べ切らせることもできますね。

ローテーションをスムーズに進めるポイント


〇猫の好みのフードをしっかり把握
〇フードが猫に合っているかをチェックするにはウンチと体重の変化をみる
〇フードの切り替えのタイミングは自由
〇猫の体調に合わせて少しずつ切り替える

おわりに

キャットフードのローテーションにはさまざまなメリットがありますが、必ずしも「しなくてはいけない」というものではありません。無理に様々なフードを与えることで、猫が極端にワガママになってしまったり、体調を崩してしまうようなことがあれば本末転倒です。
また、どんなフードが合っているのか分からない、ローテーション先を探しているけれどどんなものから選べば良いか分からないという時には、tamaのトライアルセットから試してみるのもオススメです。