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2022.02.17

無添加キャットフードとは?無添加キャットフードと添加物について調べてみました。[#調査隊レポート]

無添加キャットフードとは?無添加キャットフードと添加物について調べてみました。[#調査隊レポート]

キャットフードについて調べていると、「無添加」というキーワードで紹介されているフードを見かけることがあります。なんとなく体によさそう、という印象を与える言葉ではありますが、実際のところ何が「無添加」なのかまで紹介されていることはほとんどありません。
そこで今回は、無添加のキャットフードとはどのようなものなのか、そして添加物とはどんなものなのかについて調べてみました。
私たちと一緒に暮らしている猫の健康維持のためにも、キャットフードを選ぶときに活用していただけると嬉しいです。

まずは、添加物について知ろう。


無添加、とは添加物が使用されていないという意味ですが、そもそも添加物とはどのようなものなのか、調べてみました。

 

■添加物とは?

添加物は正式には『食品添加物』といい、キャットフード・人間用の食品問わず"食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用するもの"、というのが一般的な解釈です。
以前は、化学的な方法で作られた合成添加物だけが食品添加物とされていたのですが、現在では「天然」、「合成」の区別なく食品添加物として表記されています。

キャットフードや人間の食べ物(加工品)は、いずれもさまざまな材料を組み合わせて作られています。それぞれの材料が本来持っている栄養や成分に加えるものは、天然由来のものであってもすべて添加物となります。
 

■食品添加物はなぜ使用されるの?

キャットフードの製造においては、栄養価を高めたり、食品を加工しやすくしたり、保存性を高めたり、嗜好性を高めるために使用されるものはすべて食品添加物とされます。具体的には、保存料や増粘剤などのほか、総合栄養食の基準を満たすために添加されるビタミンやミネラル類も、添加物です。
tamaで販売しているプレミアムキャットフードでは、安全性とその有効性を化学的に評価し、国の機関が認めた安全基準を満たしたものだけが食品添加物として使用されています。

■ 食品添加物の使用用途の定義(厚生労働省より引用)

1. 食品の栄養価を保持させるもの
2. 特定の食事を必要とする消費者のための食品の製造に必要な原料又は成分を供給するもの
3. 食品の品質を保持し若しくは安定性を向上するもの又は味覚、視覚等の感覚刺激特性を改善するもの
4. 食品の製造、加工、調理、処理、包装、運搬又は貯蔵過程で補助的役割を果たすもの

無添加キャットフードとは?

無添加キャットフードとは、これまでご紹介してきた添加物を「使用していない」キャットフードということになります。
キャットフードには、猫が1日あたりに要求する栄養をすべて含んでいる、総合栄養食がありますが、栄養添加物も含む添加物を一切使用せずに総合栄養食の基準を満たすことは難しいのが現実です。(実際、無添加と名乗っているペットフードの中には総合栄養食の基準を満たしていないものもあります。)総合栄養食ではない、一般食であれば無添加で作ることも可能ですが、総合栄養食のような、水とフードだけで必須栄養素をまかなえる食事とはいいがたくなります。

また、作ったキャットフードをすぐに食べるのであれば問題ありませんが、やはり時間経過とともに栄養価は低下しますし、カビや酸化によって劣化のリスクはどんどん高くなっていきます。
劣化してしまっているフードは、風味が落ちたりするだけではなく、体調を崩す原因ともなりますので、健康を損なう可能性があります。

猫の健康維持に役立つ総合栄養食の基準を満たし、保存性にも優れた使いやすいキャットフードを探すのであれば、安全性が保証された添加物を適切に使用されているかどうかをチェックすることが重要になると思います。

ペット栄養管理士からひとこと

キャットフードの中には、無添加を特長のひとつとして表示しているフードもありますよね。食品添加物を使用しているフードは粗悪なものである、という印象を与えるような不安を煽る文章なども見られ、「無添加こそが良いフードなんだ」と思わせるように仕向けているサイトやブログもあります。
ですが、無添加を強調しているキャットフードやそのサイト、ブログを注意深くチェックしてみると「実は総合栄養食ではないもの」や「化学的な酸化防止剤のみ不使用」と書いてあるものもありますので、注意が必要です。

キャットフードに求めるものは人それぞれだと思いますが、まずは猫が美味しく食べてくれて、しっかりと必要な栄養を摂取することができること、そして安全性が担保されていることが重要だと思います。
無添加というキーワードを見て「なんとなく体によさそう」という印象を持ったとしても、そのフードがきちんと猫にとって必要な栄養を必要量含んでいるのか、保存はどれくらいできるのかなど、チェックしたうえで使うかどうかを検討することも、場合によっては必要だと思います。

キャットフード選びで迷ったり困ったとき、この成分はどのようなものなのか分からないときなどは、tamaのコンサルティングサービスでお気軽にご相談ください。

おわりに

本日は、キャットフードの添加物と、無添加キャットフードについて調査してみました。添加物というと、体に悪いものという印象を持つ方も多いですが、様々な理由で使用されるものです。無添加にこだわりすぎるあまり、栄養面や保存性、品質などがおろそかになっていないかも注意してみる必要があると思います。
また、プレミアムキャットフードであれば人間と同等の安全基準をクリアした「食品添加物」を使用しているものがほとんどです。
tamaでは、ペット栄養管理士の資格を持つバイヤーが厳しい目でチェックをして安全で、美味しいものだけを厳選していますので、猫の体調に影響するような成分を含むフードは販売していません。

どんなことでもそうですが、やはり正しい知識を学ぶことはキャットフード選びにおいてとても重要です。今回の調査結果が皆さまのお役に立てれば嬉しいです。