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2022.01.20

猫にもオススメ食材!イワシの栄養と健康への影響とは?

猫にもオススメ食材!イワシの栄養と健康への影響とは?

2月にある節分。節分には関西地方ではイワシを食べる風習があります。関東地方の都市部などではあまりメジャーではない風習のようですが、イワシは猫の健康維持にも役立つ成分を含み、オススメの食材のひとつです。季節の食材として猫にも一緒に楽しんでもらってはいかがでしょうか。今回は、イワシに含まれる役立つ栄養と猫に与える時に知っておきたい注意点、オススメアイテムなどについてご紹介いたします。

猫にもイワシをオススメする理由

猫にも節分にイワシをオススメする理由はいくつかあります。
今回はとくに栄養面でイワシの魅力をご紹介していきます。

 

猫に嬉しい栄養、オメガ3脂肪酸が豊富!

まず、最初に注目したいのはイワシに含まれるオメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸は主に魚の脂肪に含まれる脂肪酸の一種で、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などがオメガ3脂肪酸の仲間に含まれます。EPAとDHAは、食事から一定量を取り入れる必要がある必須脂肪酸のグループのひとつです。

EPAとDHAは、とくに健康維持の観点でよく注目されています。
EPAは、同じく脂肪酸の一種であるオメガ6脂肪酸とバランスよく摂取することで、体の炎症反応のコントロールに影響するといわれています。皮膚や関節などの健康維持のためのサプリメントにもよく使用される成分の一つです。
一方のDHAは、脳や神経系の健康維持に役立つ成分といわれていて、脳や神経系の発達途中の子猫や老化による認知機能の低下が気になるシニア猫にはお勧めの栄養素です。

普段から日常的に取り入れることで日々の健康を底上げしてくれる栄養ですので、ぜひ取り入れていきたいですね。

 

優れたタンパク源となる

青魚であるイワシには、もちろん猫の基本的な栄養素の一つであるタンパク質も含まれています。
生の状態のイワシに含まれるタンパク質は約20%です。ササミなどには及びませんが、しっかりと動物性タンパク質を取ることができます。

イワシはEPA、DHAといったオメガ3脂肪酸を含みながら、しっかりと健康維持のベースとなるタンパク質を取り入れることができるイワシは嬉しい食材となります。

オススメアイテム猫との節分、イワシを与えるなら。

tamaでお取り扱いしている商品の中にも、イワシを使用したものもあります。今回はその中から、とくに猫と一緒に節分にイワシを楽しむために、オススメのアイテムをご紹介します。

イワシを感じる♪オススメアイテムピックアップ

猫にイワシを与える時の注意点はあるの?


基本的には、猫にイワシを与えるときに特に注意するべきポイントはありません。

ただし、イワシばかりを与えていると栄養バランスが崩れてしまうことがありますので、与えるときは主食となる総合栄養食にプラスして与える副食やトッピングとしての形がオススメです。
どんな食材でも同じことが言えますが、どんなものであっても与える量が極端に多すぎたり、長い期間にわたって栄養バランスが整えられていない同じものばかりを与え続けてしまうと、さまざまな形で健康に影響が及びます。
イワシも同様で、イワシばかりを与え続けたり、一度に大量に食べさせたりすることはオススメできません。
栄養バランスが崩れた食事を続けることで猫にみられるトラブル、黄色脂肪症について獣医師の解説をご紹介します。

 

■ イエローファット(黄色脂肪症)とは?

猫に青魚を与えると、イエローファット(黄色脂肪症)になるから与えないほうが良い、という意見がインターネット上にみられることがあります。
そもそも、このイエローファット(黄色脂肪症)とはどんなものなのでしょうか?

「イエローファット(黄色脂肪症)」は、ビタミンEの不足によって皮下脂肪が酸化し固くなり、しこりになるトラブルです。
腹部の痛みや皮下にしこりが触れるのに飼い主が気づいて、病院に行くことが多いようですが、最近ではあまり見られなくなった病気です。この病気が減ったのは猫の食生活の変化が影響しています。

以前、日本では猫に「魚のみ」、あるいは「魚+白米」を主食として与えることが多かったのですが、このことでビタミンEが不足したことが原因になっています。
最近では栄養バランスを整えた総合栄養食タイプのキャットフードが主流になっていますので、イエローファットになる猫はほとんど見られないそうです。

イエローファットは、猫の食事に含まれるビタミンEが少なく、なおかつ不飽和脂肪酸が多く含まれる魚を大量に食べる生活を長く続けることで起こります。
ただし、体質的にビタミンEを吸収しにくい、不飽和脂肪酸をうまく代謝できないなどの体質によって発症する猫もいます。
基本的には、総合栄養食を与え、副食やオヤツとして与える場合は問題ありません。
猫のお腹などにしこりができていたりして、心配な場合は動物病院で普段の食事の内容もご相談してみるのがいいと思います。

おわりに

本日は猫にイワシを与えるときのポイントをご紹介しました。イワシには猫の健康維持に役立つ成分がたくさん含まれています。適度な量を維持して与えることができれば、猫も喜ぶおいしい食材となります。
どんなものでも極端に多く与えたりすると、体調を崩すことがあります。適量を考えながらうまく取り入れることがお勧めです。