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2021.04.22

猫の夏バテに備えよう。今から知りたい対策と快適な暮らしのポイント

猫の夏バテに備えよう。今から知りたい対策と快適な暮らしのポイント

猫も暑くなってくると夏バテのような状態になってしまうことがあります。猫の夏バテを予防するために、私たちができる対策にはどんなものがあるのでしょうか?
まだまだ夏は先。と思っていても急に暑さが襲うこともあります。本格的な夏の前に、しっかりと基本を押さえておきましょう。
本日は、猫の夏バテ予防・対策に知っておきたい情報をまとめてご紹介します。

猫の夏バテの症状は?

猫にも暑さが厳しくなってくる夏にかけて、人間の夏バテと同じように「なんとなく元気がない」「食欲がない」といった変化が見られることがあります。
 

★猫の夏バテの症状
・食欲低下
・あまり動かなくなる
・水分も取らなくなる
・活力がなくなる

これらの体調の変化は、やはり急激に変化した気温によるものが大きいです。

急に栄養が取り入れられない絶食状態になると、猫は別の病気(肝リピドーシスや低血糖症)のリスクが高くなります。

急激に食事の量が減ったりする以外に別の症状が出ている場合は、夏バテ以外の原因が食欲低下に関係している可能性もありますので、病気やトラブルのサインを見落とさないようにしたいですね。

猫の熱中症には要注意

猫も人間同様に高温になった室内で長時間過ごすと熱中症になります。猫が快適に過ごせる室温の目安は25℃前後といわれていますが、室温管理にはちょっとしたコツがあります。
それは、猫は自分の快適な温度や過ごしやすい場所を自ら見つけることができる動物だということを踏まえて、温度を設定することです。

暑いな、と感じたら少しでも涼しい場所を探しますし、寒いと感じたら日の当たる窓辺で過ごすなどしています。
猫だって、ずっとエアコンの効いた部屋で過ごすと体が冷えてしまいますから、時々日なたで体を温めたりして体温を調整する必要があります。

家の中で留守番してもらうのなら、すべての部屋の冷房を付ける必要はありませんし、猫を涼しい部屋の中に閉じ込めておく必要もありません。
複数の部屋がある家なら、一つの部屋に冷房をつけたら、ほかの部屋は冷房を切ってしまってもいいと思います。猫が自由に涼しい場所とそうでない場所を行き来できれば、猫もストレスなく過ごせるはずです。

人間が肌寒く感じるくらいの温度では、猫も寒さを感じていますので、人間も猫も快適に過ごせるくらいの室温をイメージしてみてくださいね。

可能であれば、在宅時には風通しを意識して窓を網戸に一部だけしておくことも効果的です。

猫が夏になるとフードを食べない、これってなぜ?

猫が夏になるとフードを食べなくなってしまった、というお悩みも比較的よくありますが、これはある意味では自然なことです。

一般的に、哺乳類などの恒温動物は気温が低い時には体温を維持するために一定量のエネルギーを必要とします。哺乳類がもっとも多くエネルギーを消費しているのは、運動ではなく体温の維持です。

しかし、体温に近い気温や、体温よりも高い気温の環境では、寒い時期と比較すると体温維持に必要なエネルギー量は減少します。そのため、寒い時期と比較すると食事の量が減ってしまうのは自然なことなのです。食事の量が多少減っている、という範囲内であれば無理やり食べさせる必要はありません。

猫が体調を崩してしまわないように見守りながら、室温を調整して様子を見てくださいね。

猫の水分補給にオススメの方法

暑いのに猫が水をあまり飲んでくれない、というお悩みもよく聞きます。しかし、猫は人間とは違い、汗をかいて体温調節は行っていません。猫は大きな耳を使い、放熱することで体温を調整しています。
そのため、暑いからといって水分を意識的に多く摂取することはしません。

ただ、食欲が低下していて、なおかつ水も飲まないとなってしまうと体力が低下する一方になってしまいます。
そんな時に役立つのが、水分補給ができてなおかつ嗜好性も高いウェットフード。
ドライフードのトッピングやオヤツとしてなら、栄養補助食としてのウェットフードでもいいのですが、ドライフードの食いつきが悪くなっているようであれば、総合栄養食タイプのウェットフードを与えるのもひとつの方法です。

そのほか、水分量が多いスープや猫のお腹に優しいゴートミルクなどを取り入れてみるのも効果的です。
ちなみに、猫は冷たすぎると水分を飲まなくなる傾向があるようです。猫が好むのは常温からぬるま湯程度の温度の水ですので、暑いからといって冷たい水を与えると逆効果のこともあります。

おわりに

本日は、猫の夏バテ対策に知っておくと役立つ情報をまとめてご紹介しました。これからどんどん暑さが厳しくなり、猫の食欲が落ちてしまったり、元気がなくなったように見えることが増えてくるかもしれません。
この時、焦って色々なフードを与えてしまったりすると、猫がワガママになってしまうこともあります。
基本的な夏の過ごし方のコツを上手く取り入れながら、体調管理に役立てていただけると嬉しいです。

 

 

 

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