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2021.01.14

猫も関節が痛くなる?猫の関節ケアのサインとポイント

猫も関節が痛くなる?猫の関節ケアのサインとポイント

いつまでも子猫のようにかわいい猫も年を取っていきます。年を取ると当然体調にも変化が見られます。人間では、この年を取ったことで起こる体調の変化を老化と呼び、その老化現象の代表的なモノのひとつが関節炎です。

猫にも人間同様に関節炎は起こるのでしょうか?
今回は、猫と関節炎のお話です。

関節炎のメカニズム

関節の痛みが起こる仕組みには、関節と関節の間に挟まっている軟骨が関係しています。ご存知の方も多いと思いますが、軟骨は関節の骨と骨が直接接触することを防ぎ、スムーズに曲げ伸ばしができるようにしてくれています。なんと、関節を挟んで骨と骨を動かす時の抵抗は、氷の上に氷を滑らせるよりも小さく、とっても滑らかなのだそうです。

そんな軟骨ですが、年齢を重ねると徐々にすり減っていきます。日々の暮らしや激しい運動を繰り返すうちに軟骨が削れて行って、ついには骨と骨が直接触れるようになるなどして曲げ伸ばしがスムーズにできなくなり、痛みを伴うようになります。これが関節炎です。

猫の場合は肥満気味の猫や、生まれつき関節が弱い猫でたびたび見られるようです。


軟骨は主柱となるタンパク質の「コラーゲン」、それを束ねる「ヒアルロン酸」と水分を保持する「コンドロイチン硫酸」などが鎖状に連なることで構成されています。

猫の関節炎と原因

猫の関節炎が起こる背景には、老化以外にもいくつかの原因が考えられるといわれています。


◆肥満によるもの
体重が増えたことにより、関節にかかる負担が増え強い力で擦れた軟骨が削れてしまい、痛みを起こすことがあります。


◆激しい運動によるもの
激しい運動や、外で暮らしていた期間が長いなどで関節に繰り返し負担がかかることで軟骨が削れてしまうことがあります。


◆ケガによるもの
関節を損傷してしまうようなケガ(高いところから落ちたり、脚をひねったり)をしたことがある猫は、軟骨を痛めてしまうこともあります。また、骨折などによって体勢が変わり特定の関節に負荷が集中するようになることもあります。


◆遺伝的に関節にトラブルが起きやすい
一部の猫種では、関節の形態が変化してしまう遺伝的な病気があることが分かっています。変形した関節をかばうことで軟骨に負担がかかり、痛みを伴うこともあるようです。遺伝的な原因の場合、若い猫でも関節のトラブルを起こしてしまうことがあります。


いずれの原因だったとしても、猫にとっては痛みを伴います。

ケガが原因の関節炎以外のケースは、早い段階で気が付くことができれば、痛みが強くなる前に対策を打つことも可能です。ケガが原因であっても、より痛みが強くなる前に気が付くことができれば、猫の負担を少しでも和らげることになるかもしれません。

猫の関節炎のサイン

では、猫の関節痛のサインにはどのようなものがあるのでしょうか?

 

■ 猫の関節炎のサイン


・階段やキャットタワーの昇り降りを嫌がる
・高いところに上らなくなる
・寝ている時間が長くなる
・動きがどこかぎこちない、違和感がある
・体がこわばり、毛づくろいがうまくできない
・寝てばかりいて体力が落ちる、筋力が落ちる
・関節を絶えず気にして舐めている
・触れられると痛がる場所がある
・尻もちをついてしまう
・ウンチやオシッコで上手く踏ん張れず、失敗する
・特定の体勢でいることが多くなる
・足を引きずるようになる
・座り方がおかしくなる

私たち家族にはあまり痛がっている様子をみせない猫が多く、様子がおかしくなって初めて病院を受診し、実は痛みを我慢していたことが分かるということも。
もともとがおとなしい性格の場合や高齢の猫の場合、運動量の変化に気付きにくかったり、年齢による好奇心の低下だと思い、見過ごしてしまうケースもあります。関節炎の痛みを抱える猫は意外と多いのかもしれません。アクティブな性格の猫や、運動が得意な猫、遊び好きな猫であれば明らかに元気がなくなってしまうことから違和感に気が付きやすい一方、大人しい性格の猫の場合や、高齢の猫の場合は気付きにくため、とくに注意が必要です。

関節炎のケアを進めていくにあたっては、関節への負担を軽くするための体重管理と、体を支えるための筋力維持適度な運動がポイントです。関節の炎症をやわらげるためのサプリメントなども併用しながら、食事と運動量の管理を行っていくことで不自由なく暮らせるようになる猫も多いです。

運動が少しニガテ?なtamaスタッフ猫 ナナの場合

「理由なく大人しくしてたわけじゃないのよ」とはナナさんの弁。

「理由なく大人しくしてたわけじゃないのよ」とはナナさんの弁。

同居猫のゴローやムーと比べても走り回ったり、飛び回ったりしないナナは、とてものんびりした性格の猫なのだと思っていました。でも、ある時脚を引きずっているのに気が付き、病院へ。関節炎を起こしていて、痛みからゴローやムーと同じように走り回ったりすることができなかったようなのです。
治療をしている内に、ナナも徐々に段差を飛び越えたりキャットタワーに登ったりするようになりました。

ナナのように、普段からのんびりしている性格の猫の場合、関節炎を起こしていても気が付きにくいことも多くあります。少しでも猫の行動に「おかしいな」と感じたら、念のために動物病院で診察を受けてみたり、関節ケアのサプリメントを取り入れてみるのもいいかもしれません。

ナナが現在も使用中の関節サプリ

ナナが現在も使用中の関節サプリ

POCHI GLMオイルサプリメント 50粒

●原材料
オリーブ油  グリーンリップドマッセル油(NZ産緑イ貝油)  d-α-トコフェノール(ビタミンE)  カプセル(ポーク由来ゼラチン グリセリン)

●分析値
タンパク質 26%以上  脂質 62%以上  粗繊維 2%以下  灰分 0.5%以下  水分 4%以下
○代謝カロリー644kcal /100g

●原産国:日本

「グリーンリップドマッセル油(NZ産緑イ貝油、略称GLMオイル)」とは?

近年の研究でグリーンリップドマッセル(緑イ貝)の有効成分は脂質を豊富に含んだエキス(オイル)であると特定されました。このオイルは天然の抗炎症脂質であり、さらに抗酸化物質のカロテノイドも豊富に含みます。

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おわりに

今回は猫の関節炎とそのメカニズム、そして関節炎のサインについてご紹介しました。関節炎を起こす猫は多いとされていますが、猫は痛みを隠す傾向もあることから、気が付きにくいこともあります。
痛みがやわらげば、猫は今まで通りの暮らしを送ることができるケースも多いのが、関節炎の特長でもあります。猫に関節炎がみられても体重と食事の管理、それからサプリメントなどのサポートを交えて、上手に付き合っていければいいですね。