- コラム
- スタッフコラム
2020.10.29
世界の猫の好物は?いろいろな国の猫の食事を調べてみよう
私たちの小さな家族、猫。日本では猫と暮らすひとが増え続けていて、2019年末の時点では日本で約1,000万頭の猫が私たちと一緒に暮らしているというデータも出ています。猫の食の好みは猫それぞれ…なんて言いますが、世界各国で暮らす猫たちは、どんなものが好きだと言われているのでしょうか?ちょっと気になりませんか?
実は、「猫の好物」と呼ばれるものは世界各国、その地域によって違いがあります。猫の好物と言われるものを比べてみると、人々の暮らしと猫とのかかわりが見えてくるような気がします。
本日は、世界の猫と好物についてご紹介します。
日本の猫の好物
実際に猫と暮らしている方にはそれぞれに好みやこだわりがあることはよく知られていますが、世間一般では猫が好きなもの=魚というイメージが強いように思います。
古代では日本の猫は「やんごとなき人々」の家族として大切に育てられていた面もあり、そういった高貴な身分の人々にとって仏教の観点から肉を食べるというのは非常に難しいことでした。ですから、一緒に暮らしている猫も必然的に食べるものは「魚」が中心。
高貴な人々が猫に魚を食べさせているのを見て、使用人たちも「猫は魚が好きなんだな」なんて思うようになっていったのかもしれません。
さらに、日本人の食生活においてもっとも身近で手ごろなタンパク源だったのは「魚」でした。この魚を焼いていると、どこからともなくその香りにつられて猫がそろりと姿を現す…なんて光景が日常になっていきました。
■ 化け猫伝説と魚油のお話
江戸時代に部屋の明かりとして使用されていたものに行灯(あんどん)というものがあります。この行灯の中には火をいれるのですが、その燃料として使用されていたのはイワシやニシンの魚油だったとか。この香りにもつられて猫たちは人の家に忍び込み、油をピチャピチャと舐める…。その様子が行灯の明かりに照らされて大きく部屋に映し出される、と何とも不気味な化け物のように見えて、「化け猫」という妖怪が生まれたともいわれています。
魚油はEPAやDHAといったオメガ3脂肪酸が豊富な健康食材。化け猫は30年以上生きた猫の姿ともいわれていますし、この魚油を舐めることが猫たちの長寿の秘密…だったりしたのかもしれません。
イギリスの猫の好物
紳士の国、イギリス。七つの海を制覇した大帝国を築いたこの国は、猫のことも大好きな人が多いようです。イギリスには猫にも公務員制度があり、なんと16世紀から公職として「ネズミ捕獲」が認められてきた由緒正しきジェントルニャンの国なのです。
なんと2017年には在ヨルダン英国大使館にも「ネズミ捕獲長」の役職が作られ、『アブドゥンのロレンス』氏が着任したのだとか…。歴史好きなら思わずニヤリとしてしまいますね。
さて、そんなイギリスの猫たちの好物だといわれているのは…「ウサギ肉」。
もともと、イギリスはハンティングが盛んな国でした。かつてのイギリスでは畑の作物を荒らしたり、牧場に穴を掘って馬や牛を怪我させてしまうウサギは厄介者として考えられていて、ハンティングの対象となってきました。そんな背景もあり、ウサギ肉は猫たちの食事として提供される機会が多かったようです。
スコティッシュフォールドやブリティッシュショートヘアなどイギリスにルーツを持つ猫は、ウサギ肉を使ったキャットフードを気に入ってくれるかもしれません。
ウサギ肉を使ったアイテムご紹介
- 詳細を見る ハッピーキャットセンシティブ グレインフリー カニンヘン 穀類を使用しないノーグレインフード。ウサギ肉と牛肉を使用し、鶏肉、魚は使用していません。
- 詳細を見る アルモネイチャーCAT デイリーメニュー ラビットムース 85g デイリーメニューは2種類以上のタンパク質をミックスし柔らかなムース状に仕上げたシリーズです。赤身が多く鉄分豊富なウサギ肉の旨みを味わえます。 価格(税込)198円
- 詳細を見る アニモンダ カーニーミート アダルト 鶏・七面鳥・ウサギ 200g 冷凍をしていない新鮮なお肉を使用したカーニーミートシリーズ。お肉の塊が入っているので食べごたえ充分。 価格(税込)418円
イタリアの猫の好物
美食文化の国、イタリア。豊かな地中海、温暖な気候に恵まれてさまざまな食文化が花開いた国です。古代には栄華を極めたローマ帝国の遺跡も数多く残るこの国では、猫たちも堂々と古代の「偉大なるローマ」の遺構でくつろぎ、のびのびと暮らしています。
貿易の要衝だったイタリア半島には、古代エジプトから猫たちが貨物船と一緒にやってきたといわれていて、猫との暮らしも長い歴史を持っている地域です。
そんな美食と歴史あるイタリアの猫たちの好物だといわれているのが…「パスタ」!
最近ではキャットフードが主流になりつつあるとはいえ、イタリアの国民食であるパスタを、昔は猫にも食べさせていたというのですから驚きです。
チーズをたっぷり使ったパスタ、トマトソースのパスタ、オリーブオイルを使ったパスタ…。いろいろなパスタを猫たちは食べていたそう。流石は美食の国。
イタリア発のキャットフードブランド、フォルツァ10もさまざまな食材を使ったウェットフードを販売しています。その中には、プロシュート(生ハム)を使ったものも。
人間が美味しい、と思うものを猫にも楽しんでほしい、そう考える食を楽しむイタリア人らしいアイテムですよね。
良質な食材を組み合わせ風味豊かなスープ仕立てのプレミアム缶。
フォルツァ10 CAT プレミアム ナチュラルグルメ缶 ツナとプロシュート75g
●原材料
マグロ フィッシュスープ プロシュート 白米
●保証分析値
粗タンパク質 14%以上 粗脂肪 0.5%以上 粗灰分 2.5%以下 粗繊維 1%以下 水分 82%以下
○代謝エネルギー 53kcal/100g AAFCO推奨係数での計算代謝カロリー 53.25kcal/100g
アメリカの猫の好物
自由の国、アメリカ。人間の食事でもビッグサイズのステーキやハンバーガーなどのイメージがあり、猫たちの食事も自由奔放、ワイルドなのか…と思いきや、アメリカはキャットフードやサプリメントの研究の最先端を行く国です。
総合栄養食の基準を定めているAAFCOもアメリカの機関ですし、実はとってもシビアに猫の食事について研究を進めている地域です。
tamaで取り扱いしているフードの中にもアメリカやカナダなどのメーカーのものも多くあります。
そんな自由と最先端の国、アメリカの猫たちの好物とされているのは…「チーズ」そして「ピザ」なのだそうです。
実はアメリカ、チーズやピザの消費量はイタリアを上回っていて、世界最大規模。そんな人間たちが美味しそうにピザを食べているのを見て、猫も「いいなー、おいしそうだなー」なんて思うのか、ピザのチーズを食べようとする猫がとっても多いんだそうです。
猫用のチーズなども販売されていますので、「そういえばうちの子もチーズ大好きだわ…」と思った方は、ぜひお試しください。
チーズを使ったアイテムご紹介
- 詳細を見る カントリーロード クリスピーチーズ 25g フリーズドライ減塩チーズ。おやつやフードトッピングとして。カルシウムの供給源としてお勧め。 価格(税込)506円
- 詳細を見る キットキャット ゴートミルク チキン&チーズ チキンとチーズにゴートミルク(ヤギミルク)をプラスしたウェットフード。 価格(税込)330円
- 詳細を見る アニモンダ ラフィーネチャンク withソース アダルト 鳥・牛・チーズソース 100g 柔らかく小さめのお肉の塊とトロリとしたスープのコンビネーション。美味しく水分補給できるシリーズです。 価格(税込)308円
- 詳細を見る アルモネイチャー アダルトキャットチキン withチーズ 70g 素材そのままのシンプルなウェットフード。チキンと猫の大好きなチーズを使っています。 価格(税込)330円
まとめ
今回、世界の猫たちの好物として挙げられているものをご紹介しました。それぞれの地域によって猫が「好き」と思われているものに大きな違いがあり、それはその地域の人々の食生活に関係しているんですね。
でも、どの国でも同じように猫は私たち人間に寄り添って生きてきたということが分かる結果だったように思います。
猫の体のことや食についての研究が進み、現在の私たちにとっては「それはよくない」「危険だ」と感じるものもあると思いますが、猫と人間がどれくらい近くで生きてきたのかを示す歴史を感じさせるように思います。
食欲が落ちてしまったり、病気の療養中などで食べてくれるものを探している、という時には一度フラットな思考で「もしかしたら食べてくれるかも」と色々なものを試してみると、猫の意外な好物がみつかるかもしれません。