猫の健康管理のために、意識しておきたい「免疫」というキーワード。免疫系は体でさまざまな形で大切な働きをしています。
猫たちの体では、体内に入ってしまったウイルスや雑菌、異物などと闘ったり、体内の組織が健康的に働くためのパトロールを行ったりしている免疫系。

まだ体が小さな子猫や、外で暮らしてきた猫たち、シニア猫などだけではなく、すべての猫にとって大切な免疫系をサポートするためには「腸内環境」がポイント、といわれるようになっています。
本日は、一見すると離れているようにも感じる「免疫」と「腸内環境」の関係についてご紹介します。

免疫系のために腸内環境を整えるべき理由：その1腸内には免疫細胞が一番多い！

猫の体の中でもっとも免疫細胞が多く、免疫系が活発に働いている場所はどこなのでしょうか？全身をめぐる血液の中？それとも、雑菌と触れる機会も多い皮膚でしょうか？
その答えは、ズバリ腸の中。

猫をはじめとして、哺乳類は腸内の粘膜に最も多くの免疫細胞を持っています。これらは消化された食べ物から得られる栄養と一緒に、吸収されてしまうウイルスや有害な物質と戦うためです。腸から吸収された物質は栄養と一緒に体内を循環していきます。まさに、腸は体内への玄関口。体の中に有害な物質が入らないよう、もっとも厳重に警戒する必要があるんですね。

腸内で免疫細胞は、異物とみなした雑菌や有害な物質を分解したり無害化するだけではなく、困った物質のデータを取っていることも分かっています。この情報をもとに、免疫系はウイルスなどへの抗体を作ります。こうして腸内で得た情報をもとに、体中の免疫細胞はウイルスや異物と闘うノウハウを蓄積し、体を守っているのです。

免疫系のために腸内環境を整えるべき理由：その2腸内細菌の働きによって免疫細胞が活性化

有用菌、悪さをする菌、どちらでもない日和見菌といったさまざまな菌が住んでいる腸内では、菌たちはお互いに影響しあいながら絶妙なバランスを維持しています。

中でも、腸内細菌の中の有用菌のなかには免疫を活性化させる物質を作るものがあります。
代表的な存在が、フェカリス菌。フェカリス菌をはじめとした有用菌の多くは、活きた状態で腸に届くことで嬉しい働きをする…というものが多いのですが、フェカリス菌はちょっと違います。

なんと、フェカリス菌は加熱処理された状態の方が効果的。加熱処理されたフェカリス菌は腸内で悪さをする菌の繁殖を抑制し、有用菌が増えやすい環境づくりをするほか、直接腸内の免疫細胞に働きかけ、その働きを活性化してくれるのだとか。

腸内の細菌のバランスを整えることで、免疫細胞がより働きやすくなるだけではなく、活性化もしてくれるとっても嬉しい存在なんですね。

オヤツ感覚で腸内環境を整えるミルクがオススメ

腸内環境を整えるにはバランスの取れた食生活と適度な運動などが必要ですが、簡単な方法としてはサプリメントがあります。しかし食事にこだわりが強い猫も多く、サプリメントを入れた食事を食べなくなってしまったりすることも多いですよね。継続して与えることが難しいサプリメントですが、オヤツ感覚でおいしく与えられて、腸内環境を整えるのに役立つミルクがあります。

tama　ベースケアミルクは、猫でもおいしく飲めるゴートミルクをベースに、腸内環境を整えるのに役立つフェカリス菌を含んだ猫の健康管理のためのミルク。
ゴートミルクは質の良いオランダのオーガニック認定機関「SKAL」に認定されているものを使用しているので、グルメな猫でもきっと楽しんでくれるはず。
少なくなってしまいがちな猫の水分摂取量を補い、おしっこトラブルなどを予防するのにもオススメですよ。

おわりに

今回は、猫の免疫系のサポートとして腸内環境を整えることの重要性をご紹介しました。腸は第2の脳、と呼ばれるほどにさまざまな器官に関係している重要な部分。一説によると、腸内環境を整えることで腎臓の健康維持にもうれしい影響がある、ともいわれています。
いつまでも元気で若々しく、楽しく猫たちに過ごしてもらうために、ぜひ腸内環境を整えて免疫力をサポートしていきましょう。