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2020.02.20
猫のフードローテーションって?キャットフードを複数用意するメリット
キャットフードを複数用意しておき、切り替えながら与えていくことをフードローテーションと呼んだりします。
フードローテーションには猫の健康維持に役立つメリットがいくつかあります。今回はそのメリットと、ローテーションの選択肢となるキャットフード選びのポイントをご紹介します。
フードローテーションとは?
猫の主食となるキャットフード。猫が気に入って食べてくれるものを1種類続けて与えている、という方も多いようです。
一方で、猫が食べてくれるキャットフードを複数把握しておき、ある程度食べた後に別のフードに切り替えていくことで、数種類のフードを一定周期でローテーションされる方もいます。
フードジプシーと呼ばれる、様々なフードを少しずつ試してなかなか定められないような状態との違いは、変更するキャットフードが特定の種類に決まっていることがあります。つまり、猫たちが「食べてくれると分かっているフード」「体質に合っていると分かっているフード」を複数種類確保しておくということです。
Aというキャットフードを1袋食べ終わったら、Bのキャットフードを与え、さらにBが食べ終わったらCのキャットフードを与えます。Cも1袋食べ終わったら再びAを与える…といったサイクルでフードを与える方が多いようです。
また、特定のフードの食いつきが悪くなった時にほかの種類のキャットフードBに変え、また飽きてしまった時にはCに変えるなど、猫に合わせて切り替えるというケースもあります。
もちろん、以前も食べていたフードやお腹が安定しているフードだと分かっていても、急にフードを切り替えると猫が嫌がったり、ウンチがゆるくなったりすることもありますので、通常のフード変更と同じように慎重に切り替えるようにしてください。
フードローテーションをオススメする理由。
アレルギーの対策をしたい場合複数のタンパク質源を摂取させる
既に特定の食品にアレルギー反応が出ている時や、アレルギー検査によって避けるべき食品が分かっている場合には、その食品を避けてフード選びをすることが大切です。
また、猫の食物アレルギー対策をしたい、と考えている方にはフードローテーションをオススメしています。同一のタンパク質を継続して摂取することで、アレルゲンになりアレルギー反応が出やすくなっていくといわれているからです。
キャットフードに使用されるタンパク質源の種類を1種類に限定せず、複数与えることでアレルギー発生のリスクを抑えることも可能だと考えられています。
キャットフードが入手できなくなるリスクに備える産地が違うキャットフードをストックする
キャットフードの中には、アメリカ大陸で作られているもの、ヨーロッパで作られているもの、オセアニアなどの南半球で作られているものなどがあります。
もちろん、tamaでもフードの販売前に安定して供給できるかどうかのチェックも行いますが、製造工場のトラブルや天候による原材料の調達問題、工場までの輸送のトラブルなどによって製造が難しくなってしまうケースも存在します。また、同時にメーカー都合の製造中止や国の規制による輸入中止が起きることもあります。
これらの問題が起きてしまったとき、1種類のフードしか食べてくれないと、食べられるものがなくなってしまいますよね。
こういったリスクに備える意味で、異なる原材料や異なるメーカー、異なる原産地で複数のフードをストックしておくことは有効な手段のひとつです。
tamaでは、大まかに「国産」「ヨーロッパ産」「アメリカ・カナダ産」「南半球産」というカテゴリで商品をご紹介しています。それぞれ異なる産地のフードから猫のお気に入りを把握しておくのもオススメですよ。
気まぐれな猫のために食べられるものを増やすための取り組みとして
気まぐれな猫たちのことですから、ある時「ぷいっ」とそっぽを向いたきり、そのフードに口をつけなくなってしまい、困ってしまう…というケースも起こります。
そんな時、猫が食べてくれるフードが1種類しか分かっていないよりは、猫の好みのフードをストックしておくことで、すぐに別の選択肢を出すことができる安心感にもつながります。
様々な種類の食材を取り入れることで、食べられる食材を増やしたり、療法食やライフステージに合わせたキャットフードに切り替える際も選択肢が広がり、選びやすくなります。
猫の好みや体質に合っているキャットフード選びのためにも、さまざまな食材を知っておくことがポイントです。
■ ローテーションするフードを選ぶポイント
1.産地で選ぶ
「国産」「ヨーロッパ産」「アメリカ・カナダ産」「南半球産」など、大まかに異なった地域で製造されているキャットフードを複数用意しておくと安心です。
異なるメーカーであっても、製造が同じ地域の場合は輸入できなくなってしまうケースもあります。
2.タンパク質源で選ぶ
食物アレルギーを持っている猫は、アレルゲンとなるタンパク質を避けたフードを選ぶことが原則。希少性タンパク質と呼ばれる少し珍しいタンパク質を取り入れてみるなどして、さまざまなタンパク質源を与えることがアレルギーの予防にもなります。
3.猫のお好み、体質で選ぶ
何はともあれ、確実に食べてくれるものを探しておくことも大切です。猫の好みや体質をきちんと把握しておくことが、次のフード探しにも役立ちます。様々な食材を使用したフードなども与えながら、選択肢を広げていくことも大きなメリットです。猫の好みを把握しておけば、次のフードを探す際にも指標になるはずです。
おわりに
ここまでキャットフードのローテーションについてご紹介しました。
無理にキャットフードを切り替える必要性はありませんが、猫たちの食事を安定して食べさせるためにも、猫の「定番」として複数のキャットフードをストックしておくことはメリットが多くあります。
猫は気まぐれだったり、食にこだわりが強い傾向があります。急に食べなくなってしまったり、お気に入りのキャットフードが手に入らなくなってしまうなどの緊急事態にも対応できるように備えておくのが良いかもしれませんね。