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2019.05.23
猫が下痢になる原因は食事?下痢対策のフードを選ぶ時のポイント
前日まで問題なかったのに、猫が突然下痢をしてしまうことはたびたび発生します。
下痢になってしまうのはさまざまな原因が考えられますが、もしかすると猫が今食べている食事が関わっているかもしれません。そこで今回は、猫が下痢をする原因と食事との関係、また下痢対策のフード選びについてご紹介します。
猫が下痢をする原因とは?
猫が下痢をする原因として考えられるものはいくつもあり、猫がどういう理由で下痢をする可能性があるのかを知っておくことは、対処法を考えるうえでとても大切です。ここでは、猫の下痢の原因となる代表的なものをご紹介します。
食事
猫は、新しいフードに切り替えたり、普段与えていなかったおやつなどを食べたりした後に、うまく消化できず下痢をしてしまうことがあります。その他、食べ過ぎや、アレルギーがあるものを食べてしまった可能性も考えられます。
内臓疾患
一過性の下痢の場合は消化不良が原因であることが多いのですが、下痢が数日間続くようであれば、胃腸炎などの内臓疾患にかかっている可能性があります。
寄生虫や感染症
黒っぽい下痢が出る時は、腸の中に寄生虫がいる可能性があります。また、発熱も伴っている場合は、細菌やウイルスなどに感染していることも考えられます。
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王子
下痢といえば、僕は数週間酷い下痢になったことがあったのだ。その時はトイレが間に合わなくて、(人間の)ベッドでしてしまったり、緊急で動物病院に行ったりと散々だったのだ……。
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ナナ
あたちはこーせーぶっちつ(抗生物質)ってお薬を飲んだらウンチがゆるくなるみたいなの~。
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ゴロー
なんとなんと。便秘気味のボクちんとは逆でありますね!どっちにしてもお腹の調子が良くないのは辛いものであります。気をつけたいでありますねー。
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ランラン先生
それは大変でしたね。下痢の症状が出ている間は、消化の良いものを少なめに食べたり、水分補給をしたりすることが大切です。
ストレス
猫も人間と同じように、過度なストレスを感じると便がゆるくなることがあります。
猫は、引っ越しや近隣の騒音をはじめ、来客が増えたり、新たな猫やその他の生き物が増えたりした場合など、環境の変化によってストレスがかかることが多いようです。
腸内環境
腸内環境のバランスが崩れ、悪玉菌が増えることが原因で、下痢になる場合もあります。
善玉菌を増やすために、善玉菌である「ビフィズス菌」や「フェカリス菌」などの《プロバイオティクス》と呼ばれる微生物を含む食べ物やサプリメントを摂取したり、善玉菌の餌となり、善玉菌の働きを助ける「フラクトオリゴ糖」や「食物繊維」などの《プレバイオティクス》を取り入れる方法などがあります。
最近の報告では、善玉菌は生きたままではない「死菌」と呼ばれるものでもいいのだとか。
《プロバイオティクス》《プレバイオティクス》共に、様々な種類があり、どの種類、アプローチ方法が合うかは、人間同様、個体差があります。(どのヨーグルトが合うか、など、人間でも分かれますよね。)
異物の誤飲
ビニール袋やひも、ボタンなどの異物を飲み込んでしまった場合も、下痢を引き起こすといわれています。特に注意が必要なのが、殺虫剤や洗剤、床用ワックスなどの誤飲です。これらは中毒性が高く、激しい下痢に加え嘔吐や発熱なども伴うことがあります。
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ゴロー
ややっ!ボクちんもこのまえヒモのオモチャを食べてしまったでありますが、そういったことも原因になるのでありますか。
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ナナ
おじちゃん、あたりめ食べてるみたいに食べてたの~。
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ランラン先生
もちろん、猫の体に毒となるものを食べてしまうこともありますので、誤飲しないような環境を作ることも大切です。
食事を見直すことで下痢は改善できるかも?
猫が下痢をする原因にはさまざまなことが考えられますが、もし発熱や嘔吐など他の症状がなく、下痢をしても比較的元気な場合は、与えているフードに問題があるかもしれません。原材料や含まれている成分によっては、猫の体質に合わず、アレルギーが出てしまったり、大きな病気につながることもあります。もちろん、猫がお腹を壊してしまう原因はそれだけだとはいえないのですが、普段は与えないものを食べさせたり、フードを切り替えてからウンチの状態が安定しない、などの場合は食事が原因となっていることも考えられます。
食事は猫の健康を維持するうえでとても重要な役割を持っています。
そのため、一緒に暮らしている猫の好みや特徴、体質をしっかりと把握し、その子に合ったフードを選ぶことが大切です。
フード選びで大切なポイントとは?
では、猫に与えるフードを見直す際、具体的にどのような点に注意すれば良いのでしょうか?猫下痢対策としてのフードを選ぶ時に抑えておきたいポイントは以下となります。
原材料・添加物を確認しよう
猫は雑食性の犬とは異なり、本来完全肉食性の動物のため、体質的に穀物類の消化が苦手な子もいます。また、デンプンや糖などの炭水化物を分解する機能も私たち人間などと比較すると低いので、それらを過剰に摂り過ぎると消化不良を起こしてしまうことがあります。
もちろん、この消化能力に関しては猫たちの個体差がありますから、一概には言えません。
胃腸が弱く下痢をしがちな猫たちの場合、主食となるフード選びは慎重に行いたいもの。
グルテンを含む麦類などを一切使用していない、グレインフリーのキャットフードは選択肢の一つです。
穀物を使用していないほか、炭水化物や糖質、食品添加物が少ないものが多いため、消化時の胃腸の負担を抑えることができるかもしれません。
また、逆にグレインフリーのフードであっても、原材料に含まれている脂質やタンパク質量などのバランスが猫たちの体質に合わず、ウンチがゆるくなってしまうこともあります。
どんなフードであっても、食べなれているフードから新しいフードに変える場合は、必ず原材料を確認し、その中から納得の行くレシピのものを選ぶようにしましょう。
猫の状態に合ったものを選ぼう
猫のライフステージは幼猫期・成猫期・老猫期と大きく分けて3つあります。
いずれの時期も摂取すべき栄養素の種類は同じですが、幼猫期の猫は成長過程にあり運動量も多いため、幼猫期用のフードは栄養素が高く、高カロリーで作られているものがおすすめです。また老猫期の猫は、運動量が少なく、消化器系をはじめとする内臓機能が低下していることが多いため、老猫期用のフードは低カロリーで消化の良い内容のものを選ぶのもひとつです。
下痢をはじめとする体調不良を予防するためには、年齢や体重、生活環境など、猫に合った食事を与えることが大切です。
猫のサプリメントを上手く活用しよう
お腹が弱い猫たちの場合、いつもの食事やおやつに混ぜて使える消化を助けるサプリメントを活用してみると、ウンチの状態を安定させる助けになってくれるかもしれません。消化を助ける消化酵素や、腸内細菌のバランスを整えてくれる成分、胃腸の粘膜を保護してくれる働きを持つ成分を含んだサプリメントがあります。猫たちが大好きなウェットフードに混ぜてあげれば、喜んで食べてくれるので嫌がらずに続けられます。
(お腹の弱い猫にもオススメ、続けやすいサプリメントはコチラ)
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王子
ちなみに、僕の場合はタンパク質量と脂質の量が高すぎるとウンチがゆるくなってしまうようなのだ。なので、今はほどほどのタンパク質で、ほどほどに脂質が含まれているもの、そして質の良いタンパク質源を使用しているフードを選んでもらっているのだ。
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ランラン先生
キャットフードの「合う」「合わない」は猫によって違いがあり、猫の数だけ正解があると言ってもいいかもしれません。なかなか「合う」ドライフードに出会えないときは、ドライフードではなくウェットフードの総合栄養食を試してみるのも良いかもしれませんね。
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王子
僕はいつもはドライフードにウェットフードをトッピングしているのだが、まさかそのウェットフードにサプリメントが仕込まれていたとは…!不覚なのだ!
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ゴロー
美味しければ何でもいいでありますよ~。
おわりに
今回は猫の下痢の原因や、下痢対策のフードの選び方についてご紹介しました。
猫の下痢の原因にはさまざまなものがありますが、他の症状が出ていない場合は、食事で改善できることもあります。下痢をしても比較的元気に過ごしているようであれば、まずはフードだけではなく、オヤツなども含めた食事内容の見直しを行ってみてくださいね。
ただし、下痢は病気の初期症状として現れることもあるため、食欲や元気がなく、数日間続くようであれば、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。