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2018.06.06

穀物不使用のキャットフード!最近、人気のグレインフリーとは

穀物不使用のキャットフード!最近、人気のグレインフリーとは

猫がいつまでも元気で過ごせるように、毎日与える食事にも気を配りたいですよね。
近年、猫のフードで人気が高まっているのが、穀物不使用(グレインフリー)の製品です。
グレインフリーのキャットフードには、無添加で安全性が高いものが多いです。
しかし、穀類が含まれているキャットフードは与えてはいけないのでしょうか?
そこで今回は、グレインフリーのキャットフードについて詳しくご説明します。

グレインフリーとは、「穀類不使用」という意味です。そのため、グレインフリーと表記されているキャットフードには、米や小麦、とうもろこしなどの穀物が一切入っていません。
グレインフリーのキャットフードに使用される主な原材料は、肉や魚、猫にとって必要なタンパク質などです。穀物以外の原材料でドライフードの粒を作っています。
近年、猫の健康維持や病気予防に気を配りたい方から多くの支持を集めています。
ほとんどのグレインフリー製品は、品質や原材料にこだわっているため、一般的なキャットフードと比較すると価格は少し高めとなっています。

では、グレインフリー製品が猫にとって良いとされる理由は、一体何なのでしょうか?

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

ボクちん、知っているであります!
ボクちん、猫たちには“唾液に《アミラーゼ》という消化酵素が含まれていないから、穀類を消化することができない猫にはグレインフリーのフードを与えるべきだ。”という話を聞いたことがあるであります!

ランラン先生

ランラン先生

その情報はちょっと、正しくないわね。
《アミラーゼ》は穀類を消化する成分ではなく、穀類や豆類、イモ類などにも含まれる《デンプン》を分解する消化酵素よ。

クリ

クリ

《デンプン》を分解する消化酵素《アミラーゼ》を唾液に含まない猫は、穀類はもちろん《デンプン》を含む、豆類、イモ類の消化も苦手なんだよね(えっへん!)。

ゴロー

ゴロー

なんですと!?キャットフードには《ポテト》や《エンドウ豆》を使ったレシピがたくさんあるではないですか!だったら、《ポテト》や《エンドウ豆》を使ったフードは、消化に悪いフードなのでありますか?

ムー

ムー

ドライフードに使われる《ポテト》や《エンドウ豆》は加熱して、猫が消化しやすい状態に分解されているから安心してね。

疑問では、グレインフリーって?

グレインフリーは本来、肉食獣である猫の食性を考えた場合、自然に近い食事が猫にとって理想的。という考えの元、生まれたレシピのひとつ
肉食獣である猫はタンパク質からエネルギーを得るのが得意なので、人間ほど、炭水化物は重要な栄養ではありません。
また、人間と同じように、猫も糖尿病にかかります。炭水化物や糖質の過剰な摂取は、肥満や糖尿病などのリスクを高めるといわれています。
そのため、それらの摂取量を減らすことで生活習慣病などの予防にもつながると考えられています。

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

だったら、やっぱり「グレインフリー」がボクちんたち猫族にとって最適なご飯ってことでありますね!

ランラン先生

ランラン先生

だけど、穀類には炭水化物以外にも食物繊維など、毛球症予防にも必要な栄養が多く含まれているのよ。

クリ

クリ

穀類がふくまれているから悪いご飯、っていうことではないんだね。

穀類使用フードから穀類不使用フードにいきなり切り替えると、軟便傾向になる猫もいます。
また、一般的に、猫は食事に対するこだわりが強い動物。
気に入ったものしか食べないという傾向が強いため、キャットフードなら何でも食べるということはありません。いきなり与えると警戒して食べないこともあります。

DOG's TALK

ランラン先生

ランラン先生

スムーズに新しいフードに変えるには、段階的に切り替えを行っていくということがとても重要よ。

クリ

クリ

切り替え初日は、いつものご飯に新しいフードを10%くら混ぜて与えてほしいな。

ゴロー

ゴロー

初日以降はどうするでありますか?

ムー

ムー

翌日はさらに10%プラスして、1日ごとに徐々に割合を高めていきながら、少なくとも10日~2週間くらいかけてゆっくり切り替えるのが理想的ね。

今回はグレインフリーのキャットフードについてご紹介しました。
グレインフリーのキャットフードは、良質な肉や魚、タンパク質が主な原材料です。炭水化物や糖質の過剰摂取による肥満のリスクを軽減してくれます。
しかし、穀類には食物繊維が多く含まれているのも事実。「グレンフリーでなければいけない?」答えは、猫の健康状態や体質にもよります。正しい情報を基にご飯を選んであげてくださいね。